古舘伊知郎 ジャニーズ性加害は「移行期間を見るってのも大事」批判ありきでなく今後を注視すべきと指摘

2023年10月04日 16:09

芸能

古舘伊知郎 ジャニーズ性加害は「移行期間を見るってのも大事」批判ありきでなく今後を注視すべきと指摘
古舘伊知郎アナウンサー Photo By スポニチ
 フリーアナウンサーの古舘伊知郎(68)が4日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演。故ジャニー喜多川元社長による性加害を受け、ジャニーズ事務所が開いた2度目の会見に言及した。
 2日の会見では、従来のジャニーズ事務所の社名は「SMILE-UP.(スマイルアップ)」に変更され、被害者救済や補償に特化し、補償が終わり次第廃業。東山紀之を社長、井ノ原快彦を副社長とするエージェント会社を1カ月以内に立ち上げるとした。

 また、被害者の補償について、これまでに478人から連絡があり、うち325人が補償を求めていると公表。「補償は11月から開始できれば」とした。

 古舘は「記者会見が行われた時に皆がいろんなアングルで最もらしいことを言いますよ。でもね、自分も含めて記者会見評論家になっている人が多いんですよ」と指摘。「それは色々、ジャニーズ側にも今回の記者会見に不手際があった。2時間以内で切るとか1社1問でとか、それじゃ議論は深まりませんので、まだ上から目線という習性が身についているところもある」とジャニーズ側にも落ち度があるものの自身も含め評論家風情になっていると戒めた。

 そして「なぜ、ジャニーズ帝国ができたかと言えば、これはテレビメディア、新聞も含めてメディア全体、そこと一対になってやってきたことで帝国たらしめた側面がしっかりとあるんですよ」とこれまでの経緯を振り返り「やっぱり、テレビを含めて我々は反省し、検証して、どういうふうにジャニーズと付き合ってきたかってことも同時にやっていくことが大事」とした。

 また、「もう一つ大事だと思うのは、一番大事だと思ってるのは、タレントに罪はない、タレントは頑張ってもらいたいのは当たり前なんですけど、もう一つ同時にそれを支えてきてテレビ局もマスコミもすべて経済活動として成り立っていた根幹は、ジャニーズ教の信者さんたち。僕は分かりやすくあえてこう言います」とジャニーズファンを宗教の信者に例え、帝国を支えた根幹と指摘した。

 続けて「これはそれぞれ宗派と、例えればグループなりそれぞれ自分の推し活の対象の方がいて、その人を一生懸命に応援し、見守り、育てることでジャニーズは相対として大きくなったわけですよ」と言及。「だとするならば、そういう人たちをどう守っていくか、逆算でこの新しくやろうとしている事務所をちょっと様子を見るっていう鷹揚さも大事だと思います」と信者であるファンのおかげで大きくなったことから、その信者を守るには今後の運営を見守る必要もあるのではとした。

 古舘は「もちろん、この会社経営の有り様でいいのか?ってのも分かるんですけど、これは外部から人を入れてしっかりとした企業運営を(するのが)当たり前なんですけど、今までは信仰の対象ぐらいの1つの組織でしたから、これが急に今のグローバル社会に合わせたもの、すごくまっとうな会社経営にすべて変わるということが今できるかというと、移行期間を見るってのも大事だと僕は思います」と批判は今後の活動、運営を見てからでも遅くないのではとした。
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