玉川徹氏 大津高サッカー部“全裸土下座撮影事件”に「社会の閉塞感が子供にも…小手先では解決しない」

2023年10月05日 09:28

芸能

玉川徹氏 大津高サッカー部“全裸土下座撮影事件”に「社会の閉塞感が子供にも…小手先では解決しない」
テレビ朝日 Photo By スポニチ
 元テレビ朝日社員の玉川徹氏が5日、コメンテーターを務める同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。昨年の全国サッカー選手権準Vの熊本県立大津高サッカー部で、全国大会の期間中に1年生部員が先輩らに全裸で土下座させられ、その様子を撮影される“事件”についてコメントした。
 昨年1月、1年生だったサッカー部員の男子生徒が、先輩にあだ名を付けたと疑われて全裸で土下座をさせられ、その様子を撮影されるいじめを受けていたとして、熊本県教育委員会は3日、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定したと発表した。高校は今年7月に認識するも県教委には報告せず、9月に男子生徒の保護者から相談を受けて県教委が、事態を把握した。第三者委員会を設置し、詳しく調べる。

 “全裸土下座撮影事件”は大津高が準優勝した全国高校サッカー選手権の応援のために訪れていた宿泊所で起きた。番組のインタビューに被害生徒は「全裸で土下座する形になって、同級生と先輩含めた数人がスマートフォンで写真か動画か分からないけど写真に収めた。つらい思いをする人が自分が最後で終わってほしい」と言い、学校側の対応について「どうしてもやっぱり後回し後回しというか、できるだけ大ごとにならないようにというか、そう思えるような対応だった。サッカー部はどうしていたのか、学校の職員はどうしていたのかとか、問題が起った後にできた対応の部分とかについて、事実確認というか、はっきりしてほしい」と話した。

 大津高の西野俊一郎副校長は「正確な事実確認に時間がかかった。隠蔽(いんぺい)の意図は全くない」と話した。土下座を強要した生徒は既に卒業しており「今頑張っている生徒たちもいるので、活動休止や大会の出場辞退は考えていない」と、第1シードとして今月29日の準々決勝から参戦する全国高校サッカー選手権熊本大会に3連覇を目指して出場する。この中には“全裸土下座事件”の現場にいた被害生徒の同級生も含まれているとみられる。サッカー部総監督の平岡和徳氏は宇城市の教育長を務めている。

 玉川氏は「いじめっていうのは昔からないことはない。昔からあるものなんですけど、やっぱり閉じた人間関係の中で生じるものですよね。その閉じた人間関係というのは閉塞感を生むというようなことにつながるんですけど、いじめがずっと増えているんですよね。昔からあるとはいえ増えている」と指摘。

 そのうえで「いじめと同時に不登校も過去最高になっているという記事が最近、掲載されています。これは共通している何かあるんじゃないかなと。つまり閉じた人間関係の中で起きると言ったんですけど、社会自体が非常に閉塞感が今高まっていますよね。未来に対する希望も薄れてきていると。そういうものが大人の世界だけでなく子供の世界にも必ず影響しますよね。だから小手先で何かやれば解決する問題ではない気がしますね」と自身の考えを述べた。
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