ジャニ会見NGリスト 司会の元NHKアナ、当日のリスト使用を否定「リストはないものとして進行」
2023年10月06日 19:31
芸能
松本氏はこの問題を受けてコメントを発表。問い合わせとして多かった3問に回答した。「(質問者の)指名はそのリストにそって行ったのか?」という問いには、「行っていません」と否定。「会見2日前の打ち合わせのときに、この記者は指名NGというやりかたはよくないという旨の井ノ原さんたちの発言を直接聞いていたからです。どんな厳しい質問に対してもできる限りきちんと答えたいという姿勢がはっきりと見られたので、会見ではそれを尊重すべきだと思ったからです」と説明した。
松本氏はリスト自体は手元にあったと認めたが、「会見が始まってすぐ、リストはないものとして進行することに決めました」と、質問者の選定には影響しなかったと強調した。会見には2時間の時間制限があるため、「一社一問の原則を守っていただき、端的な質疑になるよう導くこと。もう1つは指名はできる限り偏りのないようにすることでした」と、会見での心掛けを明かした。時間制限については「司会の立場の私には関われないところ」とし、「決められた制約の中で、最善の進行をするしかないと思っていました」とも説明した。
質問者の選び方にも言及した。記者席を縦3ブロック、横3ブロックに分けることで、「座っている位置の上での指名の偏りをなくすように努めました」。また「あくまで見た目ですが、同じような属性(性別、年齢層など)の方が続かないようにもしていました」ともつづった。
会見中、質問を当てられない2人の記者が「指名されないのはおかしい、茶番だ」と声を上げ、松本氏が「フェアです。ちゃんと全体が見えていますから」などと答える場面があった。松本氏は「そのお二人は指名されなくても大声で質問を繰り返し、東山さんや井ノ原さん、弁護士の方がそれぞれその質問に答える場面があったのを確認したため、最初の原則に則り、二度と指名はしないことにしました」と、マイクなしでの質問も1社1問の原則に当てはめたとした。
一部記者からは、目が合っているのに指名されなかったという証言も一部で伝えられた。これについては「指名できなくて申し訳ありません、と率直に申し上げます」と謝罪。「なんとか偏りがないよう、『前に指名した方とは違う属性の方を選ぶ』という基準でその場その場で判断していたため、そうなってしまったのだと思います」と釈明。「ただ、厳しい質問をする方を避けようという思いは全くなく、どなたが厳しい質問をするのか、そもそも厳しい質問とはなにかという部分も考えないようにして、とにかく偏り無く、端的に進行していくという一点に仕事の目標を置いていました」と、意図的なものではないとした。