元村有希子氏 1社1問などのルールのジャニ性加害会見、NGリスト発覚に「記者側の主催でやり直しても」

2023年10月08日 09:28

芸能

元村有希子氏 1社1問などのルールのジャニ性加害会見、NGリスト発覚に「記者側の主催でやり直しても」
東京・赤坂のTBS Photo By スポニチ
 毎日新聞論説委員の元村有希子氏が8日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。2日に行われたジャニーズ事務所の2度目の記者会見について言及した。
 同事務所は創業者である故ジャニー喜多川元社長による性加害問題を受け、今月2日に2度目の会見を行い、社名変更などを発表。5日には事務所本社に設置していた看板を撤去した。

 一方、会見をめぐっては特定の記者らを指名しないようにする「NGリスト」の存在が判明。リストには、6人の記者やフリージャーナリストの名前、顔写真が掲載されており、挙手し続けながら指名されなかった東京新聞記者の望月衣塑子氏や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題の追及で知られるジャーナリスト鈴木エイト氏らの名前があった。同事務所はリストへの関与を否定。会見を運営した「FTIコンサルティング」は、リストの作成を認めて謝罪し、事務所の関与や承認はなかったとした。

 また、「NGリスト」のほかに“指名候補リスト”があり、そのリストに載っていたTBSの藤森祥平アナウンサー、芸能リポーターの駒井千佳子氏が実際に指名されていた。

 元村氏は「記者会見が混乱した原因というところにいくのかも知れませんけど、この記者会見を誰が主催するかっていうのはわりと重要な問題だと思っています。つまり今回は、いわゆる記者側が設定したものではなくてジャニーズ事務所側が設定したものであると。だからおのずと運営は設定した側、ジャニーズ側に委ねられるという前提でみんな集まっているわけですよね」と指摘。「その中で1社1問だけとか、1人だけというルールを、記者側はしようがない、ここしかもう取材機会がないと思ったので受け入れて始まった記者会見だったということです」と背景を説明した。

 そして「その中でNGリストが出たというところで、またちょっと話が変わってくるんですけれども、この記者会見のテーマは2つあると思っていて」と言い、「1つは新しい組織としてどのように出直すのかという話。もう1つは過去の性加害をどう総括するのかという話。ジャニーズ側、コンサル側はたぶん後者の方を聞かれたくなかったから、それを追及する側の記者の人たちをNGリストに入れたと思うんですね」と話した。そのうえで「ただ記者会見を開くと言った以上、聞かれたことには全部答えるという姿勢、覚悟を持って臨むべきで、そのあたりの覚悟がなかった。それをジャニーズ側もきちんと誠実に対応しなかったという点は大変問題だったと思います」とし、「これはだから記者側の主催でやり直してもいいのではないかなと思っています」と自身の考えを述べた。
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