寺島しのぶ 女優異例の歌舞伎座本興行出演 「カメラの前で初めて言うけど…」獅童が明かした思いに涙

2023年10月09日 18:13

芸能

寺島しのぶ 女優異例の歌舞伎座本興行出演 「カメラの前で初めて言うけど…」獅童が明かした思いに涙
「錦秋十月大歌舞伎」の制作会見に出席した(左から)寺島しのぶ、中村獅童、山田洋次監督 Photo By スポニチ
 女優の寺島しのぶ(50)が8日放送のTBS系「情熱大陸」(日曜後11・00)に出演。「錦秋十月大歌舞伎」(東京・歌舞伎座、10月2~25日)で共演する歌舞伎俳優の中村獅童(50)が寺島への思いを語り、涙する一幕があった。
 獅童と寺島は同い年で幼馴染。同公演・昼の部「文七元結物語」でと夫婦役を演じている。三遊亭圓朝の人情噺(ばなし)を歌舞伎化した作品で、過去には寺島の父・尾上菊五郎(80)らが演じてきた。今回は映画監督の山田洋次氏(91)が新たな構想で脚本と演出を務める。寺島は自身初の歌舞伎本興行への出演で、歌舞伎座の舞台で演技をするのも初。

 134年の歌舞伎座の歴史で、成人女性が舞台に立った例はごくわずか。寺島自身、梨園に生まれながらも女性であるために歌舞伎俳優になれない宿命を背負ってきた。

 今回の出演はほかならぬ獅童の提案だったといい、「しのぶちゃんなんか同い年だから一緒にやれたら僕、嬉しいなって言ったら、監督が『寺島さんが出てくれたら嬉しいね』っておっしゃったんですよ」と語った。

 獅童は、幼馴染という以上に「20代の時によくお酒飲みに行って、女じゃなかったら歌舞伎の舞台に出たかったって。そういうのを聞いてずっと覚えていたんで」と寺島の歌舞伎への思いを理解しており、「余計なお世話かもしれないけど、いつか歌舞伎座で何かお芝居できたらなっていう想いは僕にはあったんです。今カメラの前で初めて言うけど」と明かすと寺島は思わず目頭を押さえた。

 かつて大阪で飲んでいた時の思い出として「忘れもしない。小さい時、悔しかったって。それがずっと頭の中に残っていて。何かあったらと、そういう想いだった」と長年の思いが今回の出演につながった。
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