郷ひろみ　歌舞伎町で「カモ～ン！」　サプライズライブに「ひろみ！」「本物？」通行人びっくり

　歌手の郷ひろみ（67）が9日、東京・歌舞伎町でサプライズライブを行った。午後5時55分、今年4月に開業した東急歌舞伎町タワー前の広場に登場。雨天を吹き飛ばすパフォーマンスで、居合わせた行楽客ら約1000人を熱狂させた。 　午後5時55分、歌舞伎町のシネシティ広場に「カモ～ン！」という声が響いた。そして99年のヒット曲「GOLDFINGER’99」のイントロが流れると、停まっていた黒いトラックのサイドの扉が下から上に開いた。そこにいたのは、赤と黒のジャケット姿の郷だ。

　「ひろみ！」「本物？」と通行人らが驚く中、♪ア～チーチー！――と笑顔で熱唱。若者が集まる「トー横」が、一気にライブ会場へと化した。郷は「今日は本当にどうもありがとう」と集まった人々に感謝。直前まで降っていた雨もやみ、「みなさんの神通力すごいね！」と喜んだ。

　10月9日が東急（とうきゅう）の日ということにちなんだライブ。自身109枚目の最新シングル「俺は最高！！！」と合わせて2曲を披露。約7分間のステージだったが、海外からの観光客も興味深げに見ていた。

　郷と言えば99年に渋谷駅前のスクランブル交差点で行ったゲリラライブが有名。通行人ら1万8000人で駅周辺が埋め尽くされ、車道に人波がなだれ込む事態に。トレーラーから現れた郷のステージは約5分で終了。関係者が道路使用許可を取っていなかったため、大騒動になった。

　この日のトラックは装飾がほとんどなく、ポスターが6枚貼られただけ。これは99年のステージをオマージュしたもの。郷は「このチープな感じが似てるんですよ」と笑いながら、「今日はもちろん許可取ってますから！」と強調した。