タイトル戦無敗の藤井聡太8冠“包囲網” リベンジ狙う佐々木七段、現役最年少18歳・藤本渚四段…
2023年10月11日 23:24
芸能
最も近い位置にいるのが現在、竜王戦に出場中の伊藤匠七段(21)だ。02年生まれは藤井と同学年。小学3年時に出場した大会で勝ち、後の8冠を号泣させた逸話はあまりに強烈だ。だがプロ入りはライバルに遅れること4年。羨望(せんぼう)と怨嗟(えんさ)が交錯する複雑な思いをバネにして、竜王戦の挑戦権を射止めた。
「藤井竜王相手にどれぐらい戦えるかが、今後の棋士人生において大事なところになると思っています」
6、7日の第1局は第1日から苦しい展開となり、一方的に押し切られた。だが逆転でシリーズを制すれば「藤井を泣かせた男」から「タイトル戦で藤井を初めて負かした男」になる。「いつかは藤井さんにタイトル戦で勝ちたいという思いはあります」。寡黙なチャレンジャーの逆襲、なるか。
関西本部の期待の若手としては、現役最年少棋士の藤本渚四段(18)が挙がる。昨年10月にプロとなる四段に昇段し、今年4月以降の成績が21勝5敗で勝率・808。24勝5敗で・828の藤井を追う2位(10局以上)につける。デビューから6連勝中だった2月、竜王戦6組の対局会場を勘違いし、不戦敗になったエピソードは記憶に新しい。大物感漂う若手が刺客となるか。