【藤井聡太8冠と一問一答】偉業達成も「まずは実力をつけること」 16年四段昇段からは「あっという間」
2023年10月12日 04:30
芸能
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「うれしいことではあるんですが目標にしてきたわけではない。王座戦の経験を糧にしていきたいです」
――今シリーズについて。
「難しい将棋が多く、第3局と本局はどちらも終盤に負けという場面があった。逆のスコアでもおかしくなかった。そういう点からも幸運なシリーズ」
――永瀬王座の強さを改めて感じた?
「どの対局でも個別に準備をされて臨まれたと思います。それを離れた中盤以降でも的確に指せることが多かった」
――全タイトル制覇で予選が免除となった。モチベーションの維持は?
「今回のシリーズで足りないところはまだまだあるなと感じた。時期によって対局数に偏りが出るので、そのあたり今後考えたいと思います」
――歴代最強棋士と表現されるが?
「時代の違う方との比較は一概にできない。そう言っていただけるのはうれしいが、自分自身はそうではないと思ってます。他の方の将棋を見ていても勉強になることは多い。今後もそういったところから学んでいきたい」
――今後の棋士としてのゴールは?
「まずは実力をつけること。その上で面白い将棋を指したいという気持ちがある」
――瀬戸市の皆さんにメッセージを。
「地元の方には私が棋士になる前から支えていただいたり応援していただいた。それがずっと励みになってきたので感謝しています。瀬戸市でも将棋を見ていただく場所ができたのもうれしいですし、今後も地元の方を元気づけられるような将棋が指せれば」
――将棋の面白さは?
「一言ではもちろん言えないと思うのですが、将棋は取った駒を持ち駒として使えるのが特徴。それによって中盤、終盤と進むにつれて複雑になるのが面白いかなと思います。私も将棋を指していく中で、そういった局面に出合えたら良いなと思っています」
――四段昇段から7年を振り返って。
「あっという間と感じています。タイトル戦では自分の思った以上にいい結果を出せていると思います」
――8冠達成を誰に伝えたい?
「特に誰かに報告とかはしていませんが、家族や師匠にはまた後で伝えられたら」