地元の英雄に市民歓喜、愛知県瀬戸市でPV開催　対局場の大盤解説会も「伝説」に沸騰

　藤井聡太8冠の地元は歴史的快挙に沸き返った。愛知県瀬戸市の文化センターに設けられたパブリックビューイング（PV）には約80人が駆け付け、対局終了直後には「藤井聡太八冠」と書かれたくす玉が割られ祝福ムードは最高潮に達した。きょう12日からは8冠記念セールも展開される。スーパー「いせや」は8冠にちなんで、いずれも税抜きでエビフライを1本88円、卵を1パック8円、飛騨牛100グラム1800円を8割引きで売り出す。 　　対局の舞台となった京都市の「ウェスティン都ホテル京都」では大盤解説会を開催。日本将棋連盟によると、解説会には約1200人が応募。6倍超の抽選を通った170人超が歴史的瞬間に歓喜に沸き、拍手で称えた。

　友人と駆け付けた川崎市の会社員河野ゆかさん（47）は「元々将棋に興味がなかったが、すぱっと指す藤井先生の姿に魅了された。念願の8冠達成の瞬間に立ち会えて感無量です」と声を詰まらせた。東西の将棋会館でも大盤解説会が行われたほか、6月に棋聖戦が行われたベトナムでも現地ファンらが熱戦の行方を見守った。