藤井聡太「八冠」達成一夜明け「まだまだ伸びしろは…」ごほうびは?「負けた時にどう気分を良くするか」

2023年10月12日 10:19

芸能

藤井聡太「八冠」達成一夜明け「まだまだ伸びしろは…」ごほうびは?「負けた時にどう気分を良くするか」
<藤井八冠一夜明け会見>記者の以外な質問に笑顔をみせる藤井聡太八冠(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 11日に京都市で行われた将棋の第71期王座戦5番勝負第4局に勝利し、史上初の全8タイトル制覇を達成した藤井聡太新王座(21)が一夜明けた12日、同市内で会見した。
 ――昨夜はどのように過ごした?
 「終局が比較的遅かったので部屋に戻った後、軽く対局を振り返ってという感じ。軽くといってもいろいろ考えてしまったんですが、いつも通り眠れました」

 ――終局後、師匠や家族と連絡は?
 「家族からはおめでとうとのメッセージをもらいました。師匠はたぶんお忙しいかと。まだこちらにはご連絡はないんです。どこかでこちらから報告できればと」

 ――一夜明けて、あらためて8冠の重み、感慨を感じる?
 「今回の王座戦で8冠に挑戦できるのは本当に貴重な機会と思っていましたし、それを実現できたのはまだまだ実感がわかないのが正直なところ。うれしい気持ちとともにこれまで以上に将棋の内容であったり、そういったところでも高いレベルが要求されるのかなとは思っています」

 ――今21歳。今後、ピークはどのあたり?
 「まだまだ伸びしろは、改善の余地は多いのかなと。10代のころと違って意識的に取り組んでいかないと棋力を伸ばしていくのが難しくなってきているかなと思っています。どうすれば実力を高めていけるのか考えていかないと」

 ――今後は8冠をどのくらい維持したい?
 「目標とかは考えていない。竜王戦も始まっていますしこれからの番勝負をできる限り良い内容のものにしたいと思っています」

 ――実力はまだまだというが、デビュー時からは?
 「デビューからという面ではタイトル戦に初挑戦するまではある程度時間がかかったかなと。それ以降のタイトル戦では自分の実力以上の結果がでている。これからは結果に見合うだけの実力を求められると思っています」

 ――追われる立場になった。戦い方は変わる?
 「将棋は盤を挟んでしまえば立場の違いは全くない。その点はこれまでと変わらない気持ちでいいのかなと思っています」

 ――この2局は見事な逆転勝利。どうしてそんなに強い?
 「王座戦に関して言うと苦しい将棋で、逆のスコアでも全くおかしくなかった。幸運だったのかなと思っています。運というのはどちらに出ることもあるので、もっと実力が必要と感じることが多いシリーズだったと」

 ――現在の心境を揮毫(きごう)にすると?
 「それはまだ考えていないですが、どこかで(記念)扇子が出るかと思うので、それをお待ちいただければと(笑い)」

 ――今回、自分へのごほうびなどは?
 「勝ったときのごほうびはあまり考えてなくて、むしろ勝ったときも負けたときも変わらずモチベーションを保つということが大事。むしろ負けたときにどう気分をよくするかということを意識していて、今回もなにかごほうびというものはない。この王座戦をしっかり振り返って前に進んで行けたらと思っています」

 ――今回の結果は幸運だったというが、その幸運を引き寄せるために心がけていることは?
 「局面が苦しいとき、そのまま自然に進めてもさらに苦しくなってしまうので、なるべく相手王に少しでも迫る形をつくってなんとか複雑にできればということを考えて指していました」

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