祝・藤井聡太八冠誕生！地元の喫茶店では記念メニュー「スマイル8バースデー」

　“八冠”効果で地元は大盛り上がりだ。前夜（11日）、史上初めて将棋界での全タイトルを獲得した藤井聡太八冠（21）の地元・愛知県瀬戸市は異常な盛り上がりを見せた。 　名鉄・尾張瀬戸駅前にある喫茶「スマイル」は対局のPVを開催するなど“藤井ファン”が集う店。これまでもタイトルにちなんで「三冠盛り」「棋聖パフェ」などユニークなネーミングのメニューを出してきた。八冠となった今回は「スマイル8バースデー」（2888円）を考案。そば飯2人前で「8」の文字を型取り、周りに味噌カツ8個をズラリ並べた。午前11時過ぎに最初に注文したのが半田市から車で2時間半かけて訪れた林友加さんと木山正晴さん。「愛知県の誇りです」と舌鼓を打っていた。

　店長の鈴木松子さん（56）は「八冠達成してうれしい。私が八冠になったんじゃないのに、皆さんからおめでとうって。今朝は朝5時半に店に来て、いつもより早く6時半にオープンしました」。八冠記念メニュー10食は午後2時前に完売。オープンからずっと満席状態で4人のスタッフはフル稼働。「考えるのはたいへんだったけど、しばらくはずっとこのメニューを出します」と鈴木店長は嬉しい悲鳴を挙げた。

　同店は朝10時から店の前で紅白の大福餅2個入り400セット（400円相当）を大盤振る舞い。「藤井さんはすごい。（大盤振る舞いも）おめでたいことだから。まだまだ頑張ってほしいし、こちらも頑張ります」とニンマリ。配布開始前には300人が列を作って、約10分で配り終えたという。

　瀬戸市民会館跡地に建てられた複合施設「瀬戸蔵」ではこれまでに制した8タイトル全てが書かれた垂れ幕が吊り下げられた。「瀬戸蔵カフェ花ごよみ」は“八冠”にかけて激辛の「発汗カツカレー」や、カンパチを使った「祝冠八丼」が新メニューとして登場。特に「祝冠八丼」は予定をオーバーして翌日に出す分も使用。「120食は出そうですね。八冠の間は続けます」と遠山英歳マネージャーは名物メニューとして期待。名古屋市から夫婦で訪れた鈴木喜久男さん（77）は「うまい。カンパチはDHAも入ってて、記憶にいいと聞きます。藤井クンにピッタリの丼ですね」と頬張っていた。