熱烈虎党の泉ピン子、喜寿祝いの「コレ」熱望 「楽しみがあれば元気でいられるじゃない」

2023年10月13日 05:00

芸能

熱烈虎党の泉ピン子、喜寿祝いの「コレ」熱望 「楽しみがあれば元気でいられるじゃない」
阪神の日本一を応援する泉ピン子(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【だから元気!】著名人に健康や元気の秘訣(ひけつ)を語ってもらう企画「だから元気!」。今回は女優の泉ピン子さん(76)です。愛犬と静岡・熱海の坂道を往復するウオーキングを日課にして体の調子を整え、プロ野球・阪神の18年ぶりのセ・リーグ制覇をはじめとする野球熱で心を満たしていました。(構成・鈴木 元)
 健康ねえ、あまり考えたことないなあ。膝も悪いからねえ。76年、この重さを支えているんだから、そりゃあ膝にもくるわよ。今やっている朗読劇も「すぐ死ぬんだから」だしね(笑い)。

 でも、歩くようにはしているかな。コロナ禍で東京から熱海に引っ越したんだけれど、犬の散歩でマンション27階分の山道を下りてまた上る。日によっては海岸まで行って浜辺を歩く。大体3000歩を日課にしています。昨年初めに梅沢富美男さんの明治座と新歌舞伎座公演があって、迷惑をかけられないと思って始めたら調子が良くなったね。

 ただ、犬は16歳なので上り坂になったら頑として動かないの。だから上りは抱きかかえないといけないから、おばあさん疲れちゃいますよ。それからプールでも30分くらい歩くんだけれど、今年の夏はめちゃくちゃ暑かったじゃない。一回帰って水着に着替えてから行くと非常に不便だと分かって、下に水着を着てから犬の散歩に行くようになったわね。

 日曜日には主人と一緒に散歩もしていますよ。嫌でも年老いていくし、おっくうになるのはしょうがない。自分に勝つことなのよ。自分にやめろというのも自分だし、行かなきゃと思うのも自分だから。

 そしてタイガース。18年ですよ。私が還暦になる前だからね。こんなに声を出したことがないというくらい応援しました。何より巨人に勝ってのアレ、もう優勝って言っていいのか。しかも甲子園で決めたのがうれしいね。でも、阪神ファンってハラハラするもので、今回は家にいたから中継の途中から段田(安則)くんとLINEのやりとりをしながら(心落ち着かせて)見ていたの。

 今年は近本がいいし大山がいいし、優勝経験のない若い子ばかりだったから良かったんじゃないかな。これは、という選手はいないけれど、つなぎがうまい。大山なんか、私が見ていて「好き」って言った途端に本塁打打ったこともあって、この子と通じていると思ったわよ。優勝した後、巨人ファンで船で外国に行っている知り合いに、胴上げや場内一周のテレビ画面を写真に撮って「巨人に勝ちました」って送ったら「日本にいなくて良かったです」って返ってきた(笑い)。

 でもまだ日本一、「コレ」にでもしておく?コレが待っていますから。今年はいける気がするんですよ。今回を逃したらいつになるのよ。ほかに何もいらないから、私の喜寿のお祝いにコレをください。

 それにしても、今年の野球熱はなんなんだろうね。WBCも声をからして応援しながら見ていたし、夏の高校野球も面白かった。私ね、長生きしたいと思ったことってあまりないんだけれど、あと3年生きさせてほしい。それでもう一度、WBCで大谷を見たい。できれば球場で。阪神のコレもそうだけれど、楽しみにしていることがあればまだまだ元気でいられるじゃない。


 ≪朗読劇「すぐ死ぬんだから」 各地で好評≫ ピン子と村田雄浩(63)による朗読劇「すぐ死ぬんだから」は5公演を終え、11月からは広島、長崎、北海道などを回って、12月12、13日に東京・池袋のあうるすぽっと公演で千秋楽を迎える。実年齢より上に見られた老婦人が、外見磨きに奔走する物語で「反応はめちゃくちゃいいですね。ご夫婦で来られている方も多かった」と笑顔。東京以外は地方都市の会場が多く「なかなか芝居を見に来られない地方にこちらから足を運んで、近所の方々に来ていただいている。北見(北海道)は完売したの。うれしいわね」と相好を崩した。

 ◇泉 ピン子(いずみ・ぴんこ)1947年(昭22)9月11日生まれ、東京都出身の76歳。18歳で歌謡漫談家としてデビュー。75年から日本テレビ「ウィークエンダー」のリポーターを務め注目される。以降、バラエティー以外にも女優として活動の場を広げ、代表作にNHK連続テレビ小説「おしん」、TBS「渡る世間は鬼ばかり」など。

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