NHK紅白が恐れるダウンタウン不在の大みそか 「笑ってはいけない」と視聴率連動「強い裏番組はプラス」

2023年10月15日 05:00

芸能

NHK紅白が恐れるダウンタウン不在の大みそか 「笑ってはいけない」と視聴率連動「強い裏番組はプラス」
東京・渋谷のNHK社屋 Photo By スポニチ
 ジャニーズ事務所の性加害問題の影響を大きく受ける、大みそかの「NHK紅白歌合戦」の出場者が注目を集めている。局は、被害者補償などが着実に進んでいることを確認するまでジャニーズ勢の出場をゼロとする方針を表明。企画や演出面の見直しが必要となる可能性がある。そんな中、紅白の制作陣は日本テレビの大みそかの番組編成動向を注視している。
 昨年の紅白はジャニーズ勢6組が出場した。これが総入れ替えとなれば、例年は盛り上がりに大きく貢献していただけに大打撃。若年層を中心に紅白離れの危機を迎える。

 制作陣が気にかけているのは、日テレの大みそかの名物特番「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけない」シリーズの放送があるかどうか。長年、紅白の裏番組の中で最も高視聴率を記録してきたが、2020年を最後に放送がない。NHK関係者は「ライバル番組だが、実は“笑ってはいけない”の放送がないのは困る。紅白の視聴率に影響する」と本音を明かす。

 20年は紅白第2部(後半)の平均世帯視聴率が40・3%を記録(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。だが「笑ってはいけない」の放送がなかった21年は34・3%で6ポイントもダウン。歴代最低を記録した。20年は嵐が活動休止前最後のテレビ出演だったことを差し引いても大きな下げ幅。テレビ関係者は「21年の大みそかはテレビ全体の視聴者数が減った。民放はCMもあり、紅白とザッピングしながら見る人が多い。だからこそ、強い裏番組は紅白にとってもプラスになる」と説明した。

 さらにジャニーズが“ライバル”となる可能性も浮上している。ジャニーズが紅白出場しなかった場合、恒例のカウントダウン公演が今年はライブ配信される可能性がある。民放関係者は「ファンは配信にごっそり流れるだろう」と指摘した。

 大みそかの地上波にダウンタウンとジャニーズが不在となった場合、紅白はどのように打開策を図るのか。ポイントは見逃し配信が当たり前となった現代に「リアルタイムで見る価値」をどう感じさせられるかだ。テレビ関係者は「現在のテレビはSNS実況が盛り上がり、トレンド入りすることで視聴者が増える。大事なのは生放送ならではのワクワク感」と分析。SNSが盛り上がるアーティストをそろえられるかが肝になりそうだ。


 ≪Jr.のファンクラブ名称も「ジャニーズ」消える≫ ジャニーズ事務所は14日、故ジャニー喜多川元社長による性加害問題を受け、17日付で社名を変更するのに伴い、ジャニーズJr.のファンクラブ「ジャニーズジュニア情報局」の名称を変更すると会員向けメールで発表した。名称は17日から「ジュニア情報局」となる。会員特典やサービスの変更はない。事務所は8日に公式ファンクラブ「ジャニーズファミリークラブ」の名称を「ファミリークラブ」に変更すると発表していた。

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