京都国際映画祭・牧野省三賞に阪本順治監督 重みに一度は辞退も「生きてるうちに」三船敏郎賞は竹中直人

2023年10月15日 19:05

芸能

京都国際映画祭・牧野省三賞に阪本順治監督 重みに一度は辞退も「生きてるうちに」三船敏郎賞は竹中直人
スペシャルゲストの名取裕子(左)からトロフィーを受ける阪本順治監督 Photo By スポニチ
 京都国際映画祭2023のクロージングイベントが15日、よしもと祇園花月で行われ、「牧野省三賞」に輝いた阪本順治監督(65)が授賞式に出席した。
 「恐れ多いとか、身に余る光栄という言葉はこういう時に使うんだな、と。京都という場所でこの賞を頂いて感慨深いです」と恐縮。「歴代の受賞の方々のお名前を見た時に“これは大変だぞ”ということで(総合プロデューサーの)奥山和由さんに電話しました。“まだ70代でバリバリ撮っていたら、その時に頂きます”と」と一度は辞退したことを明かした。しかし、奥山氏から「人間いつ死ぬか分からないんだよ!と言われて。生きているうちに喜んで頂こうと」と経緯を明かし「これから映画界に寄与します」と今後の活躍を誓った。

 壇上にも上がった奥山氏は「(阪本監督は)昔めっちゃ怖くって。受賞を知らせる電話も緊張した」と告白。阪本監督も「確かに30年ぐらい前、解禁シャツで肌を出して、酒飲んで、サングラスのまま怒鳴り込んだ覚えがあります。すいませんでした」と照れ笑いを浮かべ場内は爆笑に包まれた。

 また、「三船敏郎賞」を受賞した俳優の竹中直人(67)は東京で上演中のミュージカル「のだめカンタービレ」出演のため欠席。ビデオで「とんでもない賞を頂いた。この私が恐れ多すぎて、何度も辞退させてくださいとお願いしたんですが…。私がなぜ、三船敏郎賞を取ってしまったのか阪本さんは納得いかないでしょう。このことについて、そして阪本組に何で私を呼んでくれないのか、議論をかわしたいと思います」と冗談を織り交ぜてメッセージを送った。さらに「この賞を頂いたことを勇気に映画の世界にしがみついて生きていきたいと思います」としめくくった。
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