【どうする家康 えびすくい全9回VTR】酒井忠次初回3連発「死んでたまるか」「家康ピエロ」Ver.も

2023年10月16日 06:00

芸能

【どうする家康 えびすくい全9回VTR】酒井忠次初回3連発「死んでたまるか」「家康ピエロ」Ver.も
大河ドラマ「どうする家康」第1話。 松平次郎三郎(松本潤・中央右)を出迎えた酒井忠次(大森南朋・中央左)は、特技の宴会芸“えびすくい”を披露。次郎三郎を源頼朝に例えた(C)NHK Photo By 提供写真
 嵐の松本潤(40)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は15日、第39話が放送され、初回(1月8日)から徳川家康を支え続けた家臣団の大黒柱・酒井忠次(左衛門尉)の最期が描かれた。69歳の忠次は“生涯最後のえびすくい”も披露。ストーリー展開の重要な要素も担った宴会芸の全9回を振り返る。
 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどの古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第39話は「太閤、くたばる」。茶々(北川景子)に拾(ひろい、のちの豊臣秀頼)が生まれた。徳川家康(松本潤)の説得により明との和睦を決めた豊臣秀吉(ムロツヨシ)だったが、石田三成(中村七之助)たちが結んだ和議が嘘だと分かると、朝鮮へ兵を差し向けると宣言。秀吉の暴走が再び始まった。都が重い空気に包まれる中、家康は三男・徳川秀忠(森崎ウィン)を連れ、京に隠居中の酒井忠次(左衛門尉)(大森南朋)を訪問。忠次から“最後の願い”を託され、悩む家康に、秀吉が倒れたとの報が届く…という展開。

 文禄4年(1595年)、忠次は秀忠の願いに応え“えびすくい”を伝授。秀忠、井伊直政(板垣李光人)、そして家康も加わり、忠次の“ラストダンス”に花を添えた。

 2人きりになると、忠次は家康を抱き締め「ここまで、よう耐え忍ばれましたな。つらいこと、苦しいこと、よくぞ、乗り越えて参られた」「殿が数数多の困難を、辛抱強くこらえたから、我ら、徳川は生き延びられたのです。殿、1つだけ、願いを言い残してようございますか」「天下を、お獲りなされ。秀吉を見限って、殿が、おやりなされ」――。

 雪が舞う3カ月後。鎧を身にまとった忠次が縁側に。「殿から、出陣の陣触れがあったんじゃ。参らねば」と立ち上がった途端、地面に座り込む。具足を着るのを登与(猫背椿)が手伝うと、忠次は息絶えていた。登与は「ご苦労さまでございました」――。

 慶長3年(1598年)、秀吉は主君・織田信長の待つ彼岸へと旅立った。

 家康の脳裏には、忠次の言葉がよみがえる。

 家康「天下人など、嫌われるばかりじゃ。信長にも、秀吉にもできなかったことが、このわしにできようか」

 忠次「殿だから、できるのでござる。戦が嫌いな、殿だからこそ。嫌われなされ。天下を、獲りなされ!」

 忠次の“最後のゲキ”。オープニングのテーマ曲が流れ、家康の頬を一筋の涙が伝った。

 【えびすくい全9回VTR】

 <第1話>三河・岡崎。若き徳川家康(松本潤)が久々に里帰り。出迎えた酒井忠次(左衛門尉)(大森南朋)は“えびすくい3連発”。家臣団が集まると、忠次は「川また どこら程におりゃしゃあす」「鮒 鮎 鮒 鮎 鮒 鮎 鮒 鮎」「松笠 蜆(しじみ) 水に映りて面白や」。家康は「こりゃ、何が面白いんじゃ…」。

 <第3話>岡崎城。三河平定のために使える銭、槍や鎧を、鳥居忠吉(イッセー尾形)が隠していた。忠次は「銭、太刀 金 槍」「敵は どこら程におらしゃあす」と歌い、踊り始めた。石川数正(松重豊)は加わらなかった。

 <第10話>遠江・引間城。家康と忠次が足を運び、城主・飯尾連龍(渡部豪太)と面会。家康は制止したものの、忠次が「川また どこら程におりゃしゃあす」と披露。

 <第11話>「徳川改姓Ver.」三河・大樹寺。家康は松平から徳川に改姓し、三河守に任官。忠次は「三河守はどこに どこにおらしゃあす」と喜びの踊り。

 <第14話>「かにVer.」敦賀・金ヶ崎城、酒宴。忠次が織田信長(岡田准一)に披露し、場は大盛り上がり。木下藤吉郎(ムロツヨシ)はカニの格好をし「かにすくい かにすくい」と横歩き。忠次と藤吉郎の無茶振りに、家康はカニから顔を出し「カニヶ崎におわしゃあす」。信長の真顔に一瞬、緊張が走ったが、相好を崩し、家康も安堵した。

 <第22話>「死んでたまるかVer.」設楽原の戦い、忠次による鳶ヶ巣山砦への奇襲前。家康や家臣団が「死ぬな」を連発。数正が音頭を取り、皆が歌い、踊り始める。忠次は日の丸の扇子を広げ「死んでたまるか、えびすくい」――。仕官したばかりの井伊万千代(板垣李光人)は「えっ、何これ…」「何なんだ、これは!」と驚き、困惑した。

 <第26話>「家康ピエロVer.」富士遊覧の饗応。信長の機嫌を直そうと、家康が一人、舞台に立つ。「男なら せめてなりたや 織田家臣」「賊は どこら程におりゃしゃあす」「天下布武 天下布武」「上様の 天下めでたき 日本晴れ」。痛々しいまでの哀しき舞。瀬名(有村架純)と松平信康(細田佳央太)を失った家康。「信長を殺す」――。その思いを胸に秘め、道化を演じ切った。忠次は「わしらも行くぞ」、数正は本多忠勝(平八郎)(山田裕貴)と榊原康政(小平太)(杉野遥亮)に「お主らも中へ」と声を掛けた。

 <第32話>「天下獲りVer.」小牧・長久手の戦いに大勝。織田・徳川連合軍は祝杯を挙げる。忠次は「ここはえびすくいならぬ、天下すくいですかな」。数正は盛り上がる輪に加わらなかった。

 <第39話>「ラストダンスVer.」京・忠次の屋敷。登与(猫背椿)と並び「恐らく、これが、酒井忠次最後のえびすくいとなりましょう。とくと、ご覧あれ」「えびすくい えびすくい」「川また どこら程におりゃしゃあす」「鮒 鮎 鮒 鮎 鮒 鮎 鮒 鮎」――。

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