布袋寅泰「キル・ビル」のテーマ曲はあの大物俳優の「背中を見て作った曲」道頓堀の裏路地を…

2023年10月16日 13:54

芸能

布袋寅泰「キル・ビル」のテーマ曲はあの大物俳優の「背中を見て作った曲」道頓堀の裏路地を…
布袋寅泰 Photo By スポニチ
 ギタリストの布袋寅泰(61)が、15日放送のTBS「日曜日の初耳学」(後9・00)に出演。映画「キル・ビル」のメインテーマ曲として作曲した「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」の誕生秘話を語った。
 同曲はもともと、2000年に公開された阪本順治監督の映画「新・仁義なき戦い。」のテーマ曲だった。布袋は「演者(俳優)としての出演オファーと同時に“音楽監督もお願いしたい”ということで阪本監督から“この映画のために新しいテーマ曲を書いて欲しい”って」と依頼があったと振り返った。

 その上で阪本監督が「やらかしちゃったんですよ」と凡ミスを犯したことも紹介。布袋を目の前に「昔から布袋“とら”泰さんの大ファンで」と「ともやす」を「とらやす」と言い間違えたそうで「初めて聞いた時に間違ってるなと。大ファンにしては間違ってる。“あと2回間違えたらお断りしよう”って。そしたら、まんまと2回間違えて…」と計3回、阪本監督が名前を言い間違えたという。

 布袋はそこで「布袋寅泰と申します」と正しい名前を名乗り出ると「阪本さんが“あちゃー”って顔して、場を繕うような形で“どなたか共演のリクエストがあれば”って言われた」とそこで共演したい俳優を尋ねられた。

 その時に「ふと、豊川悦司さんと名前をこぼして」と豊川の名前を何気なくつぶやいたことがきっかけで、「新・仁義なき戦い」で共演することに。「あの時に断ってたら、僕の人生は今とは違っただろう」と当時を振り返った。

 ただ、布袋は「新・仁義なき戦い」の撮影が始まった当初、音楽が頭にあまり思い浮かばなかったそうで、阪本監督に「映画の1シーン、ヒントになるようなシーンがあればいただければ、それに合わせて曲を作ってみたい」と依頼。阪本監督が豊川が大阪の道頓堀の裏路地をゆっくり歩いていく背中の映像を送ってくれたといい「それを見て、歩くテンポに合わせながら、ドンツッタンツクツクタンって重い何かを背負ってる男の重いビートが聞こえてきて、そこにチャラランランって乗っかっていって…あの曲は豊川くんの背中を見て作った曲」と誕生秘話を明かし、「新・仁義なき戦い」がなければ「キル・ビル」のテーマ曲もなかったとした。

 その後、映画が公開されると「キル・ビル」の監督、タランティーノからオフィスに連絡があり「あの音楽を使いたい」と依頼を受けたという。布袋としては「せっかくご一緒するんだったら新しいのを書きたい」と申し出たもののタランティーノ監督は「あれじゃなきゃダメなんだ」と譲らなかったそうで、阪本監督にお伺いを立てたところ「快く“ビッグチャンスだよ。是非、是非”って言っていただいて」と快諾してくれたことから、「キル・ビル」のメインテーマ曲になったと語った。

 VTR出演した豊川も「新・仁義なき戦い。」の撮影中に布袋から「豊川くんのテーマソングだよ」と言われ、MDで聞かせてもらったといい「撮影入る時もMD聞きながらテンション上げて撮影してたので、かなり布袋さんの音楽に助けられた」とし、「キル・ビル」に使用されたことで「ああいう形でタランティーノ監督を通して世界に発信されて、自分もあの曲に乗って世界中を旅させて貰った感じで感謝しています」と語った。

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