愛された谷村新司さん　芸能界から感謝の声　研ナオコがイルカがモノマネ芸人が追悼「チンペイさん…」

　今年3月に急性腸炎で手術を行い、療養を続けていたシンガー・ソングライター、谷村新司さんが10月8日に死去した。74歳。数々の名曲で昭和から平成、令和まで歌謡界を彩りながら、温厚な人柄で芸能界で「チンペイさん」の愛称で親しまれていた。幅広い年代から愛されていた谷村さんの訃報を受け、業界から偲ぶ声が続々と上がっている。 　谷村さんと名曲「サライ」を手掛けた加山雄三は公式サイトに「谷村新司君の訃報に接して」と題したコメントを発表。「ショックと悲しみで正直混乱しています　一言だけ彼に伝えるなら、やっぱり『ありがとう』この感謝の言葉しか見当たりません」と悼んだ。

　谷村さんのものまねで知られるタレント・清水アキラは、自身のブログに「飛び込んだ谷村新司さんの訃報　力が抜けてしまった、、、」と衝撃を受けた様子で「ご冥福をお祈り致します」と言葉少なに結んだ。

　1993年リリースの「帰らざる日々」でタッグを組んだ研ナオコも、X（旧ツイッター）に「ウソッ　谷村新司さんが亡くなった、、、」とその衝撃の大きさを投稿。

　同年代の歌手・イルカは「今。谷村新司さんの訃報を知りました　今まで沢山ご一緒に歌わせて頂いたチンペイさん！亡き夫のカメ吉くんとは学生時代一緒にアメリカ、カナダ、メキシコでフォークを歌った仲間だった」と記し、「昴になられましたね」と大ヒット曲にかけてコメント。「御冥福をお祈り致します」と結んだ。

　小柳ルミ子も「残念です　体調が悪い事は存じ上げておりましたが　きっと復活して下さると信じておりました　早過ぎます　チンペイさん　数々の素晴らしい名曲を　世に出されました　チンペイさんの可愛い子供達は　永遠に歌い継がれます　チンペイさん　もう　あの優しい笑顔が見れないなんて　淋しいです」と悲痛な思いを記した。

　また、親交のあったタレントの原千晶は自身のSNSを通じ「谷村新司さん」と書き出し、TBS「マガ不思議」で共演した思い出を吐露。「歌手である谷村さんが楽しそうにいつも収録を盛り上げて下さり穏やかで、博識で温かくて…谷村さんの存在に何度も救われてました」と振り返り、「多くの学びを頂きました　心よりご冥福をお祈りいたします」と追悼した。

　芸能界のみにとどまらず、人気グルメ漫画でドラマ化された「孤独のグルメ」の作者として知られる漫画家の久住昌之氏も「谷村新司さんが亡くなったと知って声を失う。谷村さんはドラマ『孤独のグルメ』が大好きとのことで、対談したことがある」とコメント。「合掌」と結んだ。

　谷村さんは今年3月に急性腸炎で手術を受け、療養を続けていた。谷村さんの所属事務所はこの日、「今年の3月に腸炎での手術を行い　療養を続けておりました谷村新司ですが　10月8日に息を引き取り　永眠いたしました　本人も回復に向けて頑張っておりましたので　本当に残念に思います」と訃報伝えた。

　小林旭が「渡り鳥シリーズ」でギターを弾く姿を見て「自分もモテたい」とギターを練習し、バンド活動を開始した谷村さん。1971年に堀内孝雄と「アリス」を結成。翌72年、「走っておいで恋人よ」でレコードデビュー。同年5月、矢沢透を加えて活動した。不遇の時期が続いたが、ユーモアあふれるトークで、ラジオ番組「MBSヤングタウン」や「セイ！ヤング」のDJとして人気者に。その後、「冬の稲妻」「涙の誓い」がヒット。1978年には「チャンピオン」がオリコンチャートで1位となるなど、幅広い年代に親しまれる1曲となった。ソロでも活躍し、山口百恵さんに提供した1978年の「いい日旅立ち」も大ヒット。自身が歌った「昴」は1980年に60万枚の売り上げを記録し、中国でも人気となった。