政策分析の専門家　所得税減税の有無について「来週の月曜日、岸田首相は何らかの発言をされるだろうと」

　法政大学大学院教授で、現代政治分析が専門の白鳥浩氏が18日、フジテレビの情報番組「めざまし8（エイト）」（月～金曜前8・00）に出演。自民、公明両党が17日、経済対策の内容を岸田文雄首相に提言したことについて言及した。 　焦点の所得税減税は提言書に明記されなかった。これまで自民党の茂木敏充幹事長、世耕弘成参院幹事長が検討を求めると発言をしていた。今回、公明党は所得税減税を口頭で検討を要請し、自民も否定しなかった。両党は所得税減税を家計の負担を和らげる選択肢の一つと位置付け、実施すべきかどうか、党の税制調査会で年末にかけて議論する。このほか、物価高に負けない賃上げと投資を促す企業減税を要請し、家計支援では低所得世帯への給付を求めた。

　政府は月内にも経済対策を決定し、実行の裏付けとなる2023年度補正予算案を20日召集の臨時国会に提出する。首相は「還元の在り方については、与党の提言も踏まえ早急に具体化を図っていく。物価高に苦しむ国民を支援し、新しい経済ステージへのチャンスをつかみ取るため、大胆な取り組みに踏み込みたい」と記者団に述べた。

　MCの谷原章介が「所得税の減税、あるんですか、ないんですか、どっちだと思います？」と聞くと、白鳥氏は「国民は今、物価高に非常にあえいでいるわけですよね。でも今出てきている与党の政策というのが必ずしも個人に対する減税の実感を示すものではないということがあります」と言い、「それで1つは選挙向け、あるいは政権浮揚のための強力なサプライズカードとして来週の月曜日、岸田首相は何らかの発言をされるだろうと思うんですね。ただ内容が果たして国民が納得できるようなものになるかどうかっていうのは、これから見て行かないといけないと思います」と自身の見解を述べた。