古舘伊知郎 谷村新司さんと「紅白の真裏」の思い出「びっくりしたのは…」 “本家”では助け舟に感謝

2023年10月18日 15:28

芸能

古舘伊知郎 谷村新司さんと「紅白の真裏」の思い出「びっくりしたのは…」 “本家”では助け舟に感謝
古舘伊知郎アナウンサー Photo By スポニチ
 フリーアナウンサーの古舘伊知郎(68)が18日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。今月8日に死去した「アリス」のメンバーでシンガー・ソングライター谷村新司さん(享年74)との思い出を語った。
 「谷村新司さんを偲びたいです。思い出話をしたいです」と切り出して動画がスタート。「びっくりしました。体調が悪い、静養しているというのは風の便りでは聞いていたんですけれど…本当にお世話になりました」と訃報を受け止めきれていない様子。

 自身が学生時代、谷村さんらがパーソナリティを務めて一世を風びした「セイ!ヤング」のリスナーで「ほんとに下ネタも含めて無意味ネタも含めてめっちゃ面白かった。アリスの活躍、ヒットメーカーでありながらも、めちゃくちゃふざけてる。高校・大学のころよく聞いていて二面性、三面性を知って、本当に面白いなと思っていました」と懐かしんだ。

 また、かつて大みそかにNHK紅白歌合戦の裏番組で司会を務めた時の思い出を語った。

 「世界紅白っていうとんでもない番組を2年間、フジテレビがやっておりまして。大みそかのゴールデンタイム、5時間半特番の生放送ですよ?新高輪プリンスホテルの飛天の間という大宴会場で、ディナーショー形式でやるんですけど、各界の有名人が集まっていて。出る人ほとんど外国のアーティストなんです」と壮大なスケールの裏番組が放送されていたことを回想。

 世界各国からも生中継が行われ「シンディローパー、ロンドンからエンヤ…紅白の真裏でね。バブリーな時代でした」という番組の司会を2年連続で谷村さん、芳村真理と3人で務めた。

 「びっくりしたのは、今でも覚えてますけれど谷村さんは一切アーティスト臭を見せない。わがままさとか、そういう“アーティスト・谷村新司”を完全封印してるんですよ。一司会者として、古舘さん進行上手いなあとか、じゃあ僕ここでこれやって、後は古舘さんにお任せでいいかなあ?とか」と司会者に徹していた姿が鮮明に残っていたという。

 古舘は「谷村さん、やめてくださいと。真ん中にいる人でアーティストなのに、真理さんは大先輩だから(気を遣うのは)わかるけど、なんで俺に気遣うんだって。年でいえば後輩じゃないですかって食ってかかったんですよ。俺も若かったから。だけど谷村さんは全部そのペースでやりました。2回とも」と谷村さんのブレない姿勢をしみじみと振り返った。

 さらに、「本家」のNHK紅白歌合戦で古舘は3年に渡って司会を務めたが「1回目って一番緊張している。他の方々もすごく良くしてくれたんですけど、谷村さんの笑顔が忘れられない。リハーサルで、古舘さーん!って満面の笑みで近づいてきてくれて。古舘さん良かったあって。“慣れなかったら聞いて。俺、歌い手さんだったら全部紹介できるから”って。あの人の楽屋行く?って。これやってくれたのが和田アキ子さんと谷村さんでした」とアシストに感謝。

 「旅立った人に今、急に恩義を受けた話を言うのも、存命中に言えよって話なんですけど、僕は長い話をわがままですけどしたくてしょうがなくて。谷村さんはいい旅立ちをしてほしいし、いろんなことを噛みしめたいと思います。本当に谷村さん、ありがとうございました。ゆっくりしてください」と深く一礼した。
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