鈴木おさむ氏 放送作家廃業を決断したクリエーター3人の生き方「3人の方の生き方が大事」

2023年10月18日 19:32

芸能

鈴木おさむ氏 放送作家廃業を決断したクリエーター3人の生き方「3人の方の生き方が大事」
放送作家の鈴木おさむ氏 Photo By スポニチ
 来年3月31日をもって放送作家、脚本家としての仕事を廃業すると発表した放送作家の鈴木おさむ氏(51)が18日、水曜パーソナリティーを務める文化放送「おとなりさん」(月~金曜前8・00)に生出演し、自身の決断に至った3人の人物の生き方について語った。
 12日に自身のSNSを通じ「来年2024年3月31日で32年やってきた放送作家業を辞めることにしました。脚本業も辞めます」と報告していた。

 番組では、「自分の人生を俯瞰で見た時、僕は人生を振り切って生きてきているところもありますので、その環境を与えてくれているのはありがたいんですけど、妻との結婚もそうですし」と話しつつ、「自分の俯瞰で見て、おもしろく生きられてないなというのがここ数年であって、50になったので振り切っていきたいという思いが一番ですかね」と、廃業の理由をあらためて語った。

 50代になったのを機に決意した、人生の再出発。「仕事をやめたいとか辞めようとか、新しいことを始めるって、めちゃくちゃ決断がいるんですよね」。その決意には、尊敬するクリエーター3人の生き方も影響したという。「僕の中でずっと思っていることがあって、伊丹十三さんという役者さんが、映画監督になったのが51歳なんですね。51歳から、亡くなられてしまいましたけど、10本撮ってるんですよ。糸井重里さんがほぼ日(ほぼ日刊イトイ新聞)を作ったのが50歳からなんですね。秋元康さんがAKBを作ったのが47歳か何かです。AKBがブレークしたのが、秋元さんが50歳か何か」。3人が50代を過ぎてから、世にアピールすることを成し遂げたことに触発されたという。

 さらに鈴木氏は「秋元さんがAKBを作るって大変だったと思うんですよ。ゼロからやって、最初売れなかったし、勝手なことも言う人もたくさんいたと思うんです。ものすごい40代後半でそういう声が聞こえてくるとストレスだし、くじけそうになったこともあるはずなんですね」と、秋元氏がAKB48を軌道に乗せるまでの苦労を推測。また「ほぼ日って見ていると、対談もさせてもらったこともあるけど、若いスタッフさんが自由にもの作りをしているんですよ。あれを見た時にすごいすてきだなと思って。糸井さんの“庭”で若い人たちの応援をして、こんなものを作っている」と、若手クリエーターへ自由な場所を提供している糸井氏の気概に感激した。

 その上で鈴木氏は「だから自分も、今の業種じゃないですけど、若い人たちのテクニックを、培ってきたもので応援するという(ことをしたい)」と話し、「僕にとっては、3人の方の生き方というのが、自分にとって大事ですね」と熱弁した。また「手放したり、何か大きく自分で変えようとしないと変わらないので。人生って自分で変えないと変われないんですよ。いいことを待っていても変われなくて、思い切り“左に進もう!”と思わないとなかなか変われないんですよね。何かとやめようと思わないと変わらないというところがあって」と、自ら人生を動かす決意を語った。
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