藤井竜王、竜王戦2連勝で歴代最多の連続獲得期数19へ折り返し 8冠達成の地・京都との好相性証明
2023年10月18日 20:22
芸能
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「こちらの王が薄く、判断がつかないまま指した」。藤井の得意戦法、角換わり。先手番では戦前まで62勝9敗の勝率・873(未放映のテレビ対局を除く)を誇った戦型理解力を発揮した。
昼食休憩前、自王の頭上に馬とと金を作って制空権を確保。広く堅い布陣によるリードを保ったまま押し切った、横綱相撲だった。8冠達成後、初対局への意識についても「今まで通り集中して指せた」と強心臓を証明した。
京都ではここ3期の仁和寺対局、そして王座戦第4局を合わせて4連勝とした。「和菓子を頂きたい」。16日の前夜祭での宣言通り、1日目午前のおやつで和菓子の詰め合わせ「京の秋の冨喜寄」、2日目午前のおやつでも和栗の甘露煮などが入った「MAISON CACAO 和栗のモナカ」を味わって京都気分も味わった。
防衛まであと2勝とした。竜王戦3連覇となれば20年度棋聖戦でのタイトル戦初出場以降の獲得期数を19へ伸ばす。これは大山康晴15世名人による歴代最多の連続獲得期数(63年度名人戦~66年度名人戦)に敗退なしのまま並ぶ。2勝目で、19期目に求められる4勝へ折り返した。
すでに獲得した18期中、7番勝負は半分の9期あり、うち連勝発進したのは5度。そのまま4連勝で獲得したのが3期で、1敗のみ喫したのが2期。つまり連勝発進すれば全て1敗以内で7番勝負を終えていた。この「藤井方程式」に従うなら今期も11月27、28日、香川県琴平町での第5局があるか、ないか。
第3局は25、26日に北九州市の旧安川邸で指される。「他の対局もあるのでしっかりよい状態で臨めるよう調整したい」。同学年の新星をもってしても、8冠の勢いに陰りは見えない。