財津一郎さん襲った慢性心不全とは? 高齢につれ罹患率上昇 症状や原因を解説

2023年10月19日 16:45

芸能

財津一郎さん襲った慢性心不全とは? 高齢につれ罹患率上昇 症状や原因を解説
財津一郎さん Photo By スポニチ
 テレビドラマ「てなもんや三度笠」や「3年B組金八先生」などで個性豊かな演技を披露した俳優の財津一郎(ざいつ・いちろう、本名・財津永栄=ざいつ・ながひで)さんが14日午後5時、都内の自宅で死去した。89歳。熊本県出身。関係者によると、死因は慢性心不全だった。
 財津さんを襲った慢性心不全とは、厚生労働省の資料によると、慢性の心筋障害により心臓のポンプ機能が低下し、末梢主要臓器の酸素需要量に見合うだけの血液量を絶対的にまた相対的に拍出できない状態であり、肺、体静脈系または両系にうっ血を来たし日常生活に障害を生じた病態。罹患率は年齢が上がるにつれて上昇する。関係者によると、財津さんは今年9月に心臓の具合が悪いと診断されていたという。

 近年では、男声コーラスグループ「ダークダックス」でバスを担当した遠山一さん、元ヤクルトの国際部長だった中島国章さん、個性派俳優として知られた三谷昇さんが慢性心不全により亡くなった。

 慢性心不全は、息切れや脱力感などが症状として挙げられ、代表的な症状は動悸・動作時の息切れ・呼吸困難など。急性・慢性心不全診療ガイドライン2017年度改定版によると、心不全の発症予防および進行抑制のためには高血圧治療、冠動脈疾患に対する薬物治療、肥満、糖尿病、喫煙などの生活習慣の改善が有効とされている。

 財津さんは2011年3月に放送された「3年B組金八先生ファイナル」に出演したのを最後に、実質的に芸能活動を休止。その後、4歳年上だった妻ミドリさんをいわゆる「老老介護」していたが、コロナ禍の中、20年2月に先立たれていた。

 芸能活動休止後は50代から始めたゴルフが楽しみだった。今年に入っても7月まで月1度プレーするなど元気な様子だったが、9月に体調を崩し、訪問診療を受けていた。

 「ピアノ売ってちょーだい」のセリフが印象的な、ピアノ買取業者「タケモトピアノ」のCMに20年以上出演。9月末に映像契約が終了したばかりで、CMは8月末まで20年以上も流れていた。契約終了について、担当者は「ご年齢もあり、更新はしないということでした。私どもも長年お世話になったご挨拶にうかがおうとしていたところでした」「あまりにショックが大きすぎて、コメントを出す気持ちになれません…」と話した。

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