日大・林真理子理事長VS副学長“内紛”に大学ジャーナリスト「私はどっちもどっちだなという感想」

2023年10月20日 11:29

芸能

 大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が20日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。日大アメリカンフットボール部の薬物事件で、大学の対応を巡って批判が高まっているとして、林真理子理事長が沢田康広副学長に辞任を求めたことについて言及した。
 元検事の沢田副学長は一連の事件で対応を主に担当。林理事長が9月上旬に同氏と面会した際、理事長まで情報が上げられなかったことなどから辞任を進言。私学助成金の不交付が続いていることに「補助金も欲しいし、叩かれたくもない」と述べた。

 一方、副学長側は、対応の状況を理事長側と共有していたため独断ではないと反発。16日には部員から2人目の逮捕者が出ており、学内対応の混乱ぶりがうかがえる。

 日大広報課は取材に「林理事長や執行部は、沢田副学長自身で進退について判断するよう検討を促したことがあるが、それ以上のものではない」と回答。第三者委員会の調査報告書が出てから人事などの結論を出すとした。

 番組では、林氏が9月4日、沢田氏と面会し、文部科学省の指導で、調査・検証のために置いた第三者委員会に対し、大学の自浄作用を示す必要があるなどとして「お引きになった方がよいと思う」などと辞任を求めた具体的な会話のやり取りを伝えた。

 石渡氏は、「私は、沢田副学長も林理事長もどっちもどっちだなという感想です。林理事長については、こういうことを直木賞作家の方に申し上げるのは申し訳ないんですけれども、言葉が軽すぎます。いくら非公開が前提の話し合いだったといえども、(自分の)仕事がキャンセルされたですとか、被害者意識が先攻していて、じゃあ日本大学全体のためにどうするべきが、学生のためにどうするべきかという話があまり出てこないのがちょっと残念だと思います」と指摘。これに司会の羽鳥慎一アナウンサーも「(自分の)キャンセルされてる、ここままだと(大学に)補助金がもらえない、という話ですもんね」とうなずいていた。
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