桂雀三郎、米朝一門に縁のサンケイホールブリーゼで独演会決定「憧れの舞台、特別な意味がある」

2023年10月20日 13:47

芸能

桂雀三郎、米朝一門に縁のサンケイホールブリーゼで独演会決定「憧れの舞台、特別な意味がある」
「桂雀三郎独演会」をPRする桂雀三郎 Photo By スポニチ
 桂雀三郎(74)が20日、大阪市内で「桂雀三郎独演会」(11月19日、サンケイホールブリーゼ)の取材会に登場した。
 収容人員1425人の旧サンケイホールで12回、912人収容のサンケイホールブリーゼで今回が15回目となる独演会。「米朝師匠が始められた一門憧れの舞台です。こうして続けてやれてるのはありがたいこと。特別な意味がある場所です」と意気込みは他の高座とは少し違うようだ。

 当日は「帰り俥」と古典の「愛宕山」「崇徳院」の3題。「3席とも全然違うものをと考えた。大きな舞台だから、大ネタも2本合った方がいいと思って。3席とも楽しんでもらえるように」とネタを選んだ。

 「帰り俥」は落語作家・小佐田定雄氏(71)の作。「初期の頃の作で、ボク用に描いてくれた。よくこのネタを頂けたなというやりやすいネタ」とお気に入りだ。

 大ネタの「愛宕山」は大師匠の桂米朝さん、師匠の桂枝雀さんがよく演じていたネタ。「古典の名作。鳴り物もあって、にぎやか。サゲもよくできてる。米朝師匠がお手本で、ウチの師匠(枝雀)の息もマネできるところがある。イジる必要のないできあがったネタです」。トリのネタ「崇徳院」は上方落語の名作でハッピーエンド。「にぎやかでおもしろい。セリフは変えてないけど、最後にオリジナルの部分もある」と自信の1席だ。

 噺家になって53年目。師匠の枝雀さんが亡くなってから来年で25年となる。「もちろん、思い出すこともります。あれだけ爆笑をとっていた方。今でもどうしたらあんなに受けるのかと。やれるところもあるけど、まだまだ」。ベテラン噺家も向上心は失っていない。
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