桂雀三郎、米朝一門に縁のサンケイホールブリーゼで独演会決定「憧れの舞台、特別な意味がある」
2023年10月20日 13:47
芸能
当日は「帰り俥」と古典の「愛宕山」「崇徳院」の3題。「3席とも全然違うものをと考えた。大きな舞台だから、大ネタも2本合った方がいいと思って。3席とも楽しんでもらえるように」とネタを選んだ。
「帰り俥」は落語作家・小佐田定雄氏(71)の作。「初期の頃の作で、ボク用に描いてくれた。よくこのネタを頂けたなというやりやすいネタ」とお気に入りだ。
大ネタの「愛宕山」は大師匠の桂米朝さん、師匠の桂枝雀さんがよく演じていたネタ。「古典の名作。鳴り物もあって、にぎやか。サゲもよくできてる。米朝師匠がお手本で、ウチの師匠(枝雀)の息もマネできるところがある。イジる必要のないできあがったネタです」。トリのネタ「崇徳院」は上方落語の名作でハッピーエンド。「にぎやかでおもしろい。セリフは変えてないけど、最後にオリジナルの部分もある」と自信の1席だ。
噺家になって53年目。師匠の枝雀さんが亡くなってから来年で25年となる。「もちろん、思い出すこともります。あれだけ爆笑をとっていた方。今でもどうしたらあんなに受けるのかと。やれるところもあるけど、まだまだ」。ベテラン噺家も向上心は失っていない。