岩下尚史氏 猿之助被告の心中推測「色々と無理して」 舞台に立たないことは「歌舞伎にとって大きな損失」

2023年10月20日 22:53

芸能

岩下尚史氏 猿之助被告の心中推測「色々と無理して」 舞台に立たないことは「歌舞伎にとって大きな損失」
岩下尚史インスタグラム(iwashita_hisafumi)から
 作家の岩下尚史氏(62)が20日、TOKYO MX「バラいろダンディ」(月~金曜後9・00)に生出演。東京地裁でこの日開かれた、両親に向精神薬を服用させ、自殺を手助けしたとして、自殺ほう助の罪に問われた歌舞伎俳優・市川猿之助(本名・喜熨斗孝彦)被告(47)の初公判についてコメントした。
 猿之助被告は罪状認否で起訴内容について「間違いありません」と認めた。検察側からは「自分には歌舞伎しかない。許されるなら歌舞伎に関わり舞台に立ちたい思いがある」との供述調書を読み上げられ、猿之助被告は最終意見陳述で「僕にしかできないことがあればさせていただき、生きる希望としたい」と述べた。検察側は懲役3年を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求め即日結審。判決は11月17日に言い渡される。

 岩下氏は「事件のことはね、司法のことだから何も分からない」と前置きしたうえで、歌舞伎界での猿之助被告の立ち位置に言及。「歌舞伎にとっちゃ澤瀉(おもだか)屋、猿之助さんが舞台に立たないのは大きな損失でしょうね」と語った。

 そして「この人は澤瀉屋で、伯父さま(市川猿翁さん)がスーパー歌舞伎とかの名優だったから、宙乗りしなきゃいけない、新しいもの文学性のあるものもやっていかなきゃいけないっていう伯父さまがいらしたので。こちらも頭もいいし体も利くしだけど、伯父さまとは違うことも本当はしたかったんじゃないかな」と猿之助被告の心中を推測。「この人は責任感があるからお客さんを歌舞伎に入れないと、と。そういうことで色々と無理もして苦労もして、精神的にもいろいろなことがあってこういうことになったのかなと想像しています」と話した。
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