キングオブコント サルゴリラが歴代最高得点V 賞金1000万円は「魚に全部使います!」

2023年10月21日 22:00

芸能

キングオブコント サルゴリラが歴代最高得点V 賞金1000万円は「魚に全部使います!」
<キングオブコント2023>トロフィーを手にガッツポーズするサルゴリラ・赤羽健壱(左)と児玉智洋(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 コント芸日本一を決める「キングオブコント2023」が21日、TBS系で生放送され、初の決勝大会に進んだサルゴリラが優勝し、優勝賞金1000万円を獲得した。
 ファーストステージは9番手で登場した。マジック特番のディレクター(赤羽健壱)が、マジシャン(児玉智洋)が繰り出すややこしすぎるマジックに疑いの目を向ける様子を、コミカルに熱演。482点の高得点でトップ突破を果たした。

 ファーストステージとの合計得点で競うファイナルステージは、2位カゲヤマに13点、3位ニッポンの社長に14点のリードで臨んだ。甲子園まであと一歩で負け、自暴自棄になる野球部の主将(赤羽)が、監督(児玉)から慰められるも、なぜかすべてを魚にたとえられ、微妙な展開になるというコントで勝負した。爆笑をさらい、偶然にも同じ482点。昨年のビスケットブラザーズを1点上回る、合計964点の歴代最高得点で歓喜の優勝を成し遂げた。ガッツポーズの赤羽に、両手で顔を覆い喜びに浸る児玉。2人は静かに抱き合って喜びを共有。児玉は「やりましたー!1000万円!1000万円分の魚を買おうと思います。魚に全部使います!」と、魚への感謝?を口にしていた。

 審査員のかまいたち山内健司は「カゲヤマもおもしろくて、優勝しててもおかしくないくらい、おもしろい。サルゴリラが演技もうまいし、ネタもおもろいしで抜けてた」と、2人の醸し出す世界観を絶賛。審査員長のダウンタウン松本人志は「日本最高峰のコントの戦いを今年もたっぷり見せてもらえてうれしい」と総評し、採点は「めちゃくちゃ難しかったです。3位か4位くらいが優勝していても、何年か前だったら全然おかしくなかった」とハイレベルの戦いをまとめた。

 サルゴリラはトリオ解散を経て、残った赤羽健壱(44)児玉智洋(43)の2人により2016年に結成。母親同士が仲良しで、幼稚園時代からの幼なじみ。家も近所だったという。知り合って約40年という間柄で、赤羽は「ほぼ40年前に出会ったね」と明かした。少年時代はダウンタウンのコントを録画し、2人でまねし合ったという。人生の大半をともに過ごした2人の息の合ったコンビネーションで、コント芸人の頂点に立った。

 大会は過去最多の3036組がエントリー。決勝では10組が5分の持ち時間でコントを披露し、審査員5人による採点合計の上位3組がファイナルステージへ。3組が再び5分のコントを披露し、ファーストステージとの合計得点で優勝を争った。

 ◇キングオブコント コント芸日本一を決める賞レース。今年は2011年の2036組を上回る、史上最多の3036組が予選にエントリーした。2008年に第1回が行われ、バッファロー吾郎が優勝。ほか東京03(09年)ロバート(11年)バイきんぐ(12年)シソンヌ(14年)かまいたち(17年)空気階段(21年)など人気ユニットが栄冠を手にしている。決勝大会の審査員長はダウンタウン松本人志。ほか審査員は東京03飯塚悟志、バイきんぐ小峠英二、ロバート秋山竜次、かまいたち山内健司。司会はダウンタウン浜田雅功。優勝賞金は1000万円。
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