【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第39話 鬼の茶々…「猿」衝撃の最期 忠次、魂の“遺言”

2023年10月22日 17:31

芸能

【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第39話 鬼の茶々…「猿」衝撃の最期 忠次、魂の“遺言”
イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「どうする家康」第39話大河絵 鬼の茶々…「猿」衝撃の最期 忠次、魂の“遺言” Photo By スポニチ
 嵐の松本潤(40)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は22日、第40話が放送される。
 昨年の三谷幸喜氏脚本「鎌倉殿の13人」のイメージイラスト全48話分と3枚の“大河絵巻”を描いたイラストレーター石井道子氏。“大河絵”“鎌倉絵”“殿絵”と人気を博した。大河ドラマ62作目となる「どうする家康」でも、前作「鎌倉殿の13人」に負けず劣らない“クセ強”キャラたちを石井氏が描いていく。

 先週第39話は「太閤、くたばる」。茶々(北川景子)に拾(ひろい、のちの豊臣秀頼)が生まれた。徳川家康(松本潤)の説得により明との和睦を決めた豊臣秀吉(ムロツヨシ)だったが、石田三成(中村七之助)たちが結んだ和議が嘘だと分かると、朝鮮へ兵を差し向けると宣言。秀吉の暴走が再び始まった。都が重い空気に包まれる中、家康は三男・徳川秀忠(森崎ウィン)を連れ、京に隠居中の酒井忠次(左衛門尉)(大森南朋)を訪問。忠次から“最後の願い”を託され、悩む家康に、秀吉が倒れたとの報が届く…という展開だった。

 血を吐き、苦しむ秀吉が手を伸ばした呼び鈴を、茶々は遠くに置き「秀頼は、あなたの子だとお思い?秀頼は、この私の子。天下は渡さぬ。あとは私に任せよ、猿」――。茶々に顔をつかまれた秀吉は笑い、事切れた。茶々は我に返ったように秀吉を抱き締めると、涙した。

 本能寺の変から時代の流れをつかみ、天下統一まで駆け抜けた「戦国の怪物」秀吉。「百姓の倅」が乱世を底知れぬ野心と才能で勝ち抜いた「猿」の衝撃の最期。

 慶長3年(1598年)、秀吉は主君・織田信長の待つ彼岸への旅立った。「天下人など、嫌われるばかりじゃ。信長にも、秀吉にもできなかったことが、このわしにできようか」――。家康の脳裏には、忠次の言葉がよみがえる。「殿だから、できるのでござる。戦が嫌いな、殿だからこそ。嫌われなされ。天下を、獲りなされ!」。家康の頬を一筋の涙が伝った。

 家康にとって大きな存在だった2人の“最期の姿”を、石井さんが描く。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでは昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に続いて2度目の大河絵連載。
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