菅生新樹が歩む「夢」への道「“下剋上役者”になりたい」 TBSドラマ「下剋上球児」主将役好演

2023年10月24日 05:00

芸能

菅生新樹が歩む「夢」への道「“下剋上役者”になりたい」 TBSドラマ「下剋上球児」主将役好演
笑顔でポーズを決める菅生新樹(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 TBS日曜劇場「下剋上球児」(日曜後9・00)で、部員がいなくても一人黙々と練習を続ける3年生の主将役が「自然な演技で引き込まれる」と話題だ。三重弁での自然なセリフ回しと、豊かな表情が目を引く。演じているのは俳優の菅生新樹(24)。本紙の取材に「まだ名がない僕ですが、この作品で広く知られるようになる“下剋上役者”になりたい」と、成り上がりを誓った。
 インタビュー会場に入ってきた瞬間、肌の黒さに驚いた。宣材写真で事前に確認した肌の色と全く違う。「手のひらと甲の色、こんなに違うんですよ」と見せる。人懐っこい笑顔は、実直で仲間思いの役柄と重なった。

 鈴木亮平(40)演じる高校の社会科教師が弱小野球部の顧問になり、部活を立て直していく物語。この肌色こそ、菅生のこだわりだ。「誰よりも練習をしてきた主将。なので、誰よりも黒くありたいと思いました」。ほとんどの野球シーンを、自分たちでプレー。野球未経験のため自主練習は欠かせない。そんな中、出演が決まった6月初めから、炎天下でも日焼け止めを塗らずに練習や撮影に臨んだ。「日焼けサロンで一気にやるのと、太陽の光で徐々に焼かれた色は違うと思う。そこを表現したかった」。魂を込めた役作りで作品に挑んでいる。

 大学卒業した2022年に俳優活動開始。アパレルショップでアルバイトしていたが、「誰かの記憶に残る仕事がしたい」という思いで芸能界入り。日本テレビ「初恋の悪魔」出演のほか、今年2月にはフジテレビ「凋落ゲーム」でドラマ初主演を務めるなど、役者として経験を積んでいる。そして今回、日曜劇場に初出演。球児役のフレッシュなキャストたちからも刺激を受ける。「負けたくない気持ちもあるし、この作品で“良いのが出てきた”と思ってもらえるような演技がしたい」と意気込んだ。

 夢は「日本アカデミー賞新人賞を獲ること」。ドラマに続き、まだ経験のない映画出演にも意欲を見せる。黄金のトロフィーを手に、スポットライトを浴びるその日まで。高校球児が甲子園を目指すように、菅生も夢舞台に思いをはせた。

 ◇菅生 新樹(すごう・あらき)1999年(平11)8月26日生まれ、大阪府出身の24歳。中高生時代はバスケ部に所属。趣味はアコースティックギター、ドラム。1メートル78、65キロ。

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