櫻井敦司さん急逝 芸能界から追悼の声 メンバーや後輩IZAMら悲痛 音楽業界に衝撃…出版社もコメント

2023年10月24日 14:29

芸能

櫻井敦司さん急逝 芸能界から追悼の声 メンバーや後輩IZAMら悲痛 音楽業界に衝撃…出版社もコメント
BUCK-TICKの櫻井敦司さん Photo By スポニチ
 ロックバンド「BUCK―TICK」のボーカル・櫻井敦司さんが、19日に脳幹出血のため死去したことが分かった。57歳だった。80年代のロック界をけん引したカリスマ的存在だっただけに、音楽業界に衝撃が走った。
 訃報を受け、ギターの今井寿はSNSを通じ「永遠に5人でバンドをやれると思っていました」とコメントを発表。「ずっと、あっちゃんの横でギターを弾いていたかった」とつづり、ファンへ向け「ま、でもね。続けるからね。大丈夫」と、バンドの存在を宣言した。

 また、親交のあった歌手のIZAMは「櫻井敦司先輩。嘘だと笑ってください」と悲痛な思いを投稿。「学生時代に観て憧れを抱きました。河村隆一兄様に紹介していただいた際も優しく受け入れてくださり、まさに神に触れた感覚でした」と振り返り「先週、BUCK-TICK 1st Albumを聴きたくなり、今も聴いていたらこのお知らせが…涙がとまりません」とつづり「May they rest in peace.」と故人を偲んだ。

 タレントでミュージシャンのDAIGOは「BUCK-TICK FEST 2012 に呼んで頂いた時に、BREAKERZだからB-Zと頬に書いたら、櫻井さんが可愛いと言ってくださって本当に嬉しかった事を思い出します」と回顧。「曲も存在もずっとカッコよくてバンド一筋で尊敬しかありません」と称えると、「心よりご冥福をお祈り申し上げます」と追悼した。

 さらにミュージシャンのダイアモンド☆ユカイも「80年代からロックで駆け抜けた櫻井くんは俺よりまだまだ若かった。残念だけど残っている僕らが頑張ってロックを続けていく!!」と決意を新たに。「沢山の夢を有り難う。ご冥福をお祈り致します」と結んだ。

 ギタリストの是永巧一も「あっちゃん…信じられない…」と吐露し「R.I.P 櫻井敦司」と追悼。ロックシンガー・中島卓偉も「頼む、嘘だと言ってほしい」と悲痛な思いを明かした。

 漫画家・画家の柴田亜美は「しんどいニュース。早過ぎる。ワタシの作品にも貴方をイメージして描いたキャラがいる。それぐらい貴方は、BUCK-TICKは多くの人間に影響を与え続けていた。早過ぎるよ、櫻井敦司さん」と大きなショックを自身のXに投稿した。

 また、音楽を中心とした雑誌・書籍の発行を行う出版社「シンコーミュージック」も公式SNSを通じ「櫻井敦司さん あまりに突然のニュースにびっくりしています」と投稿。同社は「BUCK―TICK」デビュー35周年を記念したギターブックを今年7月に出版したばかりだっただけに、「お悔やみ申し上げます」と記した。

 櫻井さんは今月19日に行われたコンサート中に体調不良を訴え救急搬送されたが、搬送先の病院で脳幹出血のため息を引き取った。観客によると、1曲目の時点で体調が優れない様子だったという。2曲目で座り込んで歌い、3曲目終了後にはスタッフに抱えられ退場。その後救急搬送され、そのまま公演は中止となった。

 「BUCK―TICK」は、1984年春に結成された「非難GO-GO」を前身とし、翌85年に現メンバーでBUCK-TICKを結成。インディーズ活動を経て、1987年にメジャーデビューを果たした。デビュー当時は、急進的なハードコアバンド「ザ・スターリン」のカバーバンドで、服装とメイクを取り入れていた。1989年にリリースした4枚目のアルバム「TABOO」でチャート第1位を獲得。パブリックイメージとして定着している「バブル期」の音楽性は、櫻井の志向を反映したゴシック・ロック色が強い。

 1980年代後期のバンドブーム期から、1989年にメンバーの今井がLSD所持で逮捕された「謹慎」として約半年間活動休止したが、解散することなくメジャーで活動を続けており、メンバーの脱退や加入などもメジャーデビュー以降一切行われていない。後のヴィジュアル系バンドやアーティスト達に多大な影響を与えた。代表曲は「悪の華」「JUPITER」。

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