男女逆転「大奥2」志なき治済の相次ぐ凶行…仲間由紀恵が衝撃の怪演 ネット震撼&絶賛「よくこんな役を」
2023年10月24日 22:45
芸能
![男女逆転「大奥2」志なき治済の相次ぐ凶行…仲間由紀恵が衝撃の怪演 ネット震撼&絶賛「よくこんな役を」](/entertainment/news/2023/10/24/jpeg/20231023s00041000512000p_view.webp)
原作は漫画家・よしながふみ氏の同名人気作。3代将軍・徳川家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを紡ぎ、センセーションを巻き起こした。
過去計3度、ドラマ化&映画化されたが、今回は幕末・大政奉還まで初めて映像化。2025年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」も手掛ける森下佳子氏が、今年1~3月の「Season1」(全10話)に続いて脚本を担当。8代・吉宗の遺志を継ぐ若き蘭方医たちが謎の疫病「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」撲滅の道を切り拓く姿、開国・攘夷・大政奉還・江戸城無血開城という激動の時代を描く。大筋は原作通りのストーリー展開だが、ドラマは「医療編」「幕末編」と銘打つ。
第14話は、3代・家光以来の男将軍として就任した11代・徳川家斉(中村蒼)。実権は母・徳川(一橋)治済(仲間由紀恵)に握られ、政治への関与は許されなかった。しかし、過去に人痘接種の開発に尽力した者たちを秘密裏に探し始める。一方、家斉の正室(御台所)・茂姫(蓮佛美沙子)は大奥で上手に渡り歩くが、子どもたちが立て続けに不審死し…という展開。
治済は松平定信(安達祐実)に自分を「大御所」(将軍の隠居後の尊称)にしてほしいと無理難題。諌めた定信は老中職を解かれた。定信は家斉に「このままではいつか、この国も上様も、あの方に滅ぼされまするぞ」と忠告した。
治済は「(定信は)もう徳川には要らぬ人物かもしれぬのう」と武女(佐藤江梨子)に笑顔で“命令”。武女は「尼寺へこもり、一生、口をつぐんでおります。どうか、どうかもう殺生だけは」と懇願した。
平賀源内(鈴木杏)が梅毒持ちの男に襲われたのも、10代将軍・徳川家治(高田夏帆)がヒ素中毒になったのも、実行犯は武女。治済はその手腕を高く買っていたが「だが!そこまで辞めたいというなら、致し方あるまい」。次の場面、治済は息子に武女の病没を伝えた。
家斉が人痘について調べようと「没日録」を開くと、当該箇所には墨。息子からの人痘接種再開の提案に、治済は激怒した。
「男が…男が政を語るのではないわ!国中の男に人痘だと?一体、どれだけの手間と金がかかると思うておるのじゃ。そなたが将軍の座に就けたのも、そなたが徳川の男で唯一、人痘接種を受け、生き延びることができたから。皆が人痘を受けては元も子もなかろう!」
子だくさんの家斉だったが、正室・茂姫と側室・お志賀の方(佐津川愛美)が懐妊。祭りの席。側室・お宇多の方(野村麻純)との間の息子・敬之助を、治済は前年に亡くなった竹千代と間違えてしまう。茂姫の指摘に「子はよう死ぬものでもあるし、あまり大げさに騒がぬことじゃ」と立ち去った。
そして、敬之助が食あたりのため、続いて茂姫から贈られたというチマキを平らげたお志賀の娘・総姫、さらにはお志賀から贈られたカステラを食べた茂姫の息子・敦之助が急逝。しかし、お志賀は一度もカステラを贈っていない。治済の仕業と悟った茂姫は慟哭。家斉に「打ち首にして…。あいつはあなたの子を間引いてるのよ、将軍の子を」「あなた上様なんだから、できるでしょ、それぐらい!殺してよ」――。
家斉は白河藩邸に定信を訪ね「治済に滅ぼされる」の“真意”を問う。何故、治済は自ら将軍にならなかったのか。
定信は、治済には「志というものがないのだ」と断言。家斉は「(家治ら)邪魔者を消すその行いは、おぞましいが、まだ意味は分かる。でも、まだ幼い孫を殺すことには、何の意味もなかろう」。定信は「世には、人が悶え苦しむ様を、愉しむ趣味の者もおるというぞ」――。
家斉の脳裏には、幼少期に頭に怪我を負った際、治済から叱責される養育係の武女がよみがえる。「飲め」。一気に茶を口にした武女は、血を吐きながら謝った。治済は恍惚の表情を浮かべた。
幾多の位牌を前に、治済は天国の母に語り掛ける。「これが天下ってやつみたい。思ったより退屈」――。
真実を知った家斉は、黒木良順(玉置玲央)を訪ね「どうかもう一度、赤面を治してもらえぬだろうか」「私は世を変えたいのだ」と頭を下げ、覚醒した。
治済の「毒カステラ」は、原作エピソードの通り。原作ファンから“最大の悪役”“怪物”“サイコパス”などと呼ばれる。
SNS上には「仲間由紀恵さんの迫力で画面が割れそうなくらい怖い」「見たことない顔、聞いたことない声色…最高」「とにかく仲間由紀恵さんの怪演に持っていかれた」「あんなドスの利いた声、初めて聞いたかも」「今夜の仲間由紀恵さんは善児より怖かった」「それにしても、仲間由紀恵の起用は天才の所業。最初こそ、きれいすぎないか?と思ったが、あの美しい笑顔のままで周囲の人間を淡々と葬っていくからこそ、その恐ろしさ、不気味さが際立つ」「人が苦しむ様子を見て恍惚とする仲間由紀恵の演技が凄かった。キャスティングが絶妙」「仲間ちゃん、よくこんな役を引き受けたなw逆に愉しいのかも?」などの声が相次いだ。
清純派、コメディエンヌのイメージを一新。視聴者を恐怖のどん底に陥れる仲間の衝撃的な怪演だった。