「群馬の3B」櫻井さん急逝に山本一太県知事も追悼「県を代表するミュージシャン…大変ショック」

2023年10月24日 22:42

芸能

「群馬の3B」櫻井さん急逝に山本一太県知事も追悼「県を代表するミュージシャン…大変ショック」
BUCK-TICKの櫻井敦司さん Photo By スポニチ
 ロックバンド「BUCK―TICK」のボーカル・櫻井敦司さんが、19日に脳幹出血のため死去したことが分かった。57歳。群馬県出身。所属事務所が公式サイトを通じて発表した。
 群馬県が生んだロックスターの訃報に山本一太県知事(65)が群馬県の公式サイト内で追悼コメントを発表。「櫻井敦司氏の御逝去の報に接し、衷心より哀悼の意を表します。櫻井氏は、群馬県を代表するミュージシャンでした。是非お会いしたいと思っておりましたので、今回の訃報に大変ショックを受けております。誠に残念であります。心から御冥福をお祈り申し上げます」と沈痛な思いを記した。

 櫻井さんは今月19日に行われたコンサート中に体調不良を訴え救急搬送されたが、搬送先の病院で脳幹出血のため息を引き取った。観客によると、1曲目の時点で体調が優れない様子だったという。2曲目で座り込んで歌い、3曲目終了後にはスタッフに抱えられ退場。その後救急搬送され、そのまま公演は中止となった。

 「群馬の3B」の一角として、群馬が輩出したロックバンド「BUCK―TICK」。1984年春に結成された「非難GO-GO」を前身とし、翌85年に現メンバーでBUCK-TICKを結成。インディーズ活動を経て、1987年にメジャーデビューを果たした。デビュー当時は、急進的なハードコアバンド「ザ・スターリン」のカバーバンドで、服装とメイクを取り入れていた。1989年にリリースした4枚目のアルバム「TABOO」でチャート第1位を獲得。パブリックイメージとして定着している「バブル期」の音楽性は、櫻井の志向を反映したゴシック・ロック色が強い。

 1980年代後期のバンドブーム期から、1989年にメンバーの今井がLSD所持で逮捕された「謹慎」として約半年間活動休止したが、解散することなくメジャーで活動を続けており、メンバーの脱退や加入などもメジャーデビュー以降一切行われていない。後のヴィジュアル系バンドやアーティスト達に多大な影響を与えた。代表曲は「JUST ONE MORE KISS」「悪の華」「JUPITER」。

 「群馬の3B」とは群馬県出身者を中心とした「三大バンド」。BOOWY、BUCK―TICK、back numberの頭文字の「B」を取って「3B」と言われ、世代を問わず県民に愛され続けている。

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