男女逆転「大奥2」国民的女優・仲間由紀恵が新境地 イメージ一変“超悪役”治済…ネット騒然「原作超え」

2023年10月25日 11:01

芸能

男女逆転「大奥2」国民的女優・仲間由紀恵が新境地 イメージ一変“超悪役”治済…ネット騒然「原作超え」
ドラマ10「大奥 Season2」第15話。一橋(徳川)治済(仲間由紀恵)(C)NHK Photo By 提供写真
 “男女逆転の大奥”を描くNHKドラマ10「大奥 Season2」(火曜後10・00)は24日、「医療編」第14話(Season1から通算)が放送された。原作ファンの間で“最大の悪役”と言われる11代将軍・徳川家斉の実母・一橋治済を演じた女優・仲間由紀恵(43)が暗躍。「ごくせん」「TRICK」で定着したイメージを覆すようなヒールぶりに、視聴者からは驚く声が相次いでいる。
 <※以下、ネタバレ有>

 原作は漫画家・よしながふみ氏の同名人気作。3代将軍・徳川家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを紡ぎ、センセーションを巻き起こした。

 過去計3度、ドラマ化&映画化されたが、今回は幕末・大政奉還まで初めて映像化。2025年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」も手掛ける森下佳子氏が、今年1~3月の「Season1」(全10話)に続いて脚本を担当。8代・吉宗の遺志を継ぐ若き蘭方医たちが謎の疫病「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」撲滅の道を切り拓く姿、開国・攘夷・大政奉還・江戸城無血開城という激動の時代を描く。大筋は原作通りのストーリー展開だが、ドラマは「医療編」「幕末編」と銘打つ。

 第14話は、3代・家光以来の男将軍として就任した11代・徳川家斉(中村蒼)。実権は母・一橋治済(仲間由紀恵)に握られ、政治への関与は許されなかった。しかし、秘密裏に赤面疱瘡の研究を再開、男子が活躍可能な世の復活を考え始め、過去の人痘開発に尽力した者たちを探し始める。一方、家斉の正室・茂姫(蓮佛美沙子)は大奥で上手に渡り歩くが、子どもたちが立て続けに不審死。周囲への不信感を募らせ…という展開。

 仲間は、原作ファンの間で“最大の悪役”と言われ「誰がやるんだろう」と注目が集まっていた11代将軍・徳川家斉の実母・一橋治済を演じた。初回にも登場し、笑顔で会話をしながら本音は決して明かさない、“不穏な笑み”を見せていた。

 14話では、毒を笑顔で差し出し、苦しむ姿に楽しそうな眼差しを向ける“サイコパス”ぶり。原作以上の恐怖感を、ファンに印象付けた。

 仲間はコメディーからサスペンス、時代劇まで幅広く活躍するが、2002年に第一シリーズが放送され人気を博した日本テレビ系ドラマ「ごくせん」の熱血教師・ヤンクミのイメージが根強い。さらにテレビ朝日系「TRICK」の自称天才マジシャン・山田奈緒子や2006年放送NHK大河ドラマ「功名が辻」千代など、前向きでまっすぐな、明るい役柄の印象が強い。また、2006年公開の映画「大奥」では、堅物な大奥総取締の絵島を演じていた。

 そんな仲間だけに、役作りに苦労していたという。マネジャーがブログに、この役について「この治済さん、色んな意味でスゴイ人物でして、、由紀恵氏も役作りにとても苦労していた気がします」と記しており、仲間自身も「大奥ファンブック」のインタビューの中で「これまでの役者人生の中で、最難関かもしれません」と答えていた。

 その苦労と努力が結実した、今回の治済。14話を見た視聴者からは「目を輝かせ、なんて楽し気な笑顔…血を吐いてる人間を見る顔か、これ…」「このシリーズ、いい役者連れてきてその役者の畢竟ともいえる超絶演技を引き出すのヤバい。先週の鈴木杏の慟哭、今週の仲間由紀恵の冷酷」「とにかく仲間由紀恵さんの怪演に持っていかれた……“退屈ね”と呟いた鈴を転がすような声と“男が政を語るなぁ!”と罵倒した声の違いよ……」「あの張り付いたような笑顔。気持ち悪くて、氷のようで、凄い。どうやったらあんな表情できるんだろ?仲間由紀恵、こんなに上手かったのか」「子どもさえ平気で殺す治済を演じる仲間由紀恵が上手すぎて恐ろしい」と、衝撃を受ける声が上がった。

 視聴者を恐怖のどん底に陥れる衝撃的な怪演を披露した仲間。「医療編」も大詰めを迎え、次週31日放送の第15話では、仲間のさらなる“サイコ”ぶりが見られそうだ。
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