野口聡一氏 宇宙で死を覚悟した瞬間とは 「必ず行く時は死ぬかもしれないと…」リアルな体験談

2023年10月25日 12:38

芸能

野口聡一氏 宇宙で死を覚悟した瞬間とは 「必ず行く時は死ぬかもしれないと…」リアルな体験談
野口聡一さん Photo By スポニチ
 宇宙飛行士の野口聡一氏(58)が25日、フジテレビ「ぽかぽか」(月~金曜前11・50)に生出演。「死を覚悟した瞬間」を語った。
 ゲストに対する勝手なイメージについて語る「ぽいぽいトーク」のコーナーに登場。

 死を覚悟した瞬間について、「ちょっと難しい所があって、こういうのってすぐ武勇伝っぽくなるじゃないですか。そういうのは凄く嫌いで。あんまりそういうのは言いたくないっていうのはあるんですけど…」と前置きし、「でも、死ぬか生きるかっていう意味で微妙なところにいってるのは確か」と述べた。

 実際、野口氏が宇宙に行く前に7人の同期が亡くなっており「宇宙飛行士は行ってらっしゃいって送り出しても、そのまま帰ってこないことがある仕事なのは確かです。そういう意味では僕自身は3度行って無事に帰ってきたけれど、必ず行く時は死ぬかもしれないと思っている」という。

 特に覚悟するのは「打ち上げの時」と「帰還の時」。打ち上げ時は燃料が満載されたロケットに搭乗しているため、アクシデントがあればそのまま爆発する危険性がある。さらに、宇宙から帰ってくる時の大気圏突入時は「宇宙船の外側は3000度くらいになる。もちろんそれに耐えうるように宇宙船は作ってるんだけれど、同期はそれで実際に燃え尽きてしまった。そういう意味では危険ですよね」と語った。

 宇宙での船外活動も常に危険と隣り合わせ。「ハッチをあければ真空。温度も太陽が当たっているとプラス150度くらい、地球の反対側に行くといきなりマイナス120度ぐらいとか変化も凄い。空気がそもそもないし、放射線も飛んでいる。それを守ってくれるのが宇宙服なんですよね。風船の中にいる感じ。パーンと破裂する感じですね。事前の訓練でやったことがあって、宇宙服に穴が空くと自分がシューっとしぼんでいく感じがありました」とリアルな体験談を語った。
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