八代英輝弁護士 日大・沢田副学長のこれまでの対応「刑事的にも組織のガバナンス的にも問題のある行動」

2023年10月25日 14:11

芸能

八代英輝弁護士 日大・沢田副学長のこれまでの対応「刑事的にも組織のガバナンス的にも問題のある行動」
八代英輝弁護士 Photo By スポニチ
 弁護士の八代英輝氏(59)が25日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。日大の臨時理事会が24日あり、林真理子理事長が、アメリカンフットボール部の薬物事件の対応を担当する沢田康広副学長の解任を提案したことについて言及した。
 日大アメフト部を巡る薬物問題で、元検事の沢田副学長は、7月にアメフト部の寮で大麻のような不審物を見つけた際、警視庁への報告が12日後だったことなどが批判された。

 関係者によると、林理事長は9月4日に沢田副学長と面会し、理事長まで情報が上がってこなかったことなどを理由に辞任を求めていた。沢田副学長の代理人弁護士によると、学長を通じて状況を伝えるようにしており、独断ではなく、辞任を求める理由に合理性がないと主張している。

 日大は同日、公式サイトで「違法薬物追放宣言」を発表した。アメフト部員2人が逮捕された薬物事件を受け「違法薬物に対する明確な“追放”の姿勢を学内外に示す必要がある」と意図を説明。「日本大学は、違法薬物の入手、所持及び使用を認めません」「日本大学は、社会における、違法薬物まん延防止活動の推進に協力します」などの4項目を掲げた。

 一方、日本私立学校振興・共済事業団が日本大に対する2023年度の私学助成金を全額不交付にすると決定したことに関し、盛山正仁文部科学相は24日の閣議後記者会見で「妥当と受け止めている。日大には引き続き、ガバナンス(組織統治)の強化を含む管理体制の再構築を求める」と述べた。

 八代氏は「沢田副学長については、いくつか問題点があって、12日間、薬物片を所持という形で自分で持っていながら警察に報告しなかったということ。それが学生の所持とはまた別の沢田副学長自身による違法薬物所持として立件されるのではないかというリスクはもちろん生じてしまいます」とし、「それから6月30日の時点で警察から部員の大麻使用の嫌疑というものを伝えられて、ご自身で調べるわけですよね。それでご自身で調べて、見つけられなかったとしたらですよ、ほかの11人というか複数の人物を。それは元捜査官としての資質の問題ですよね。さらに複数人を見つけたにもかかわらず、8月8日の記者会見の時点で単独犯だというふうに表現してしまうことは事実の矮小行為ですよ。いずれにしろ刑事的にも問題がありますし、組織のガバナンス的にも問題のある行動をしてしまっていた」と指摘。そして、「今回、極めつけが、幹部間での内部の会話であるはずのやり取りを、ご自身の代理人を通じて外部に漏えいさせたというわけですよね」と自身の見解を述べた。
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