テレ東社長 社内調査報告で上がった旧ジャニ側の“圧力”で見解「いろいろな出演交渉の範囲内」

2023年10月26日 17:14

芸能

テレ東社長 社内調査報告で上がった旧ジャニ側の“圧力”で見解「いろいろな出演交渉の範囲内」
テレビ東京 Photo By スポニチ
 テレビ東京は26日、東京・六本木の同局で定例社長会見を行い、旧ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題を受け、局員への調査結果を報告した。
 8月29日に、同事務所の「外部専門家による再発防止特別チーム」による会見で問題点として「マスメディアの沈黙」が指摘されたことを受け、同局は8月末以降、同事務所の問題について長年放送してこなかった経緯や、コンテンツ制作現場での同事務所との関係などについて社内調査を実施。ヒアリングは報道局、コンテンツ戦略局(旧総合編成局)、制作局に所属した経験がある現役社員、元社員ら134人を対象に行われたという。

 聞き取りの中では旧ジャニーズ事務所側からの圧力に関するエピソードも出ている。

 この件について、石川一郎社長は「報道の現場で圧力を受けたとか、それによって記事がねじ曲がったということはない。それは取材の現場では、筋は通したと思う」と見解。また「制作の現場でいろいろな要求はあるが、聞くところによると、いろいろな事務所との間でも、日常的とは言わないまでも、ある程度、そういうやり取りはある。旧ジャニーズ事務所さんが強かったかどうかはわからないが、通常のいろいろな出演交渉の範囲内の話かなと考えております。それによって我々が降りたりするなど、いろいろなことがあったかもしれませんが、ジャニーズさんの一方的なものによって変わったということはなかったと考えております」と見解を示した。

 また、報告書の中には「キャスティングについて、番組共演者の選定で一定の譲歩をしたほうが得策を考えた局面もあった」との記述もある。この件について、長田隆常務は「先方のキャスティング等々におけるいろいろなご要望は出てくる。それに対して、受け入れるということもあった。そういう意味で譲歩。いろいろな現場間のやり取りはありますが、その中で我々が譲歩できる、番組の内容を歪めない、損ねないことを大前提に受け入れるところ譲歩して受け入れていった」と説明した。
【楽天】オススメアイテム