坂東玉三郎「お客様が気楽に来られる公演に」来年1月、大阪松竹座で3公演開催

　歌舞伎俳優の坂東玉三郎（73）は27日、来年1月に大阪松竹座（大阪市中央区）で開催する3公演の取材会に登場。「お客様が気楽に来られる公演にさせていただきます」とPRした。 　6月に、大劇場での歌舞伎の本興業から距離を置く意向を示していた玉三郎。今年1月に開場100周年記念初春特別公演「幽玄」で演じた大阪松竹座で来年1月も一気に3公演とまだまだ精力的なところを見せる。「初春お年玉公演」（来年1月3～14日）では「口上」で女形の魅力を伝え、「黒髪」「由縁の月」など。「プログラムはまだ流動的。お年玉ですから開けてみてのお楽しみで」と語った。

　「はるのひととき」（来年1月18～20日）では落語家・春風亭小朝（68）と2度目の共演。小朝が「越路吹雪物語」を語り、玉三郎が6、7曲歌う。「越路吹雪さんがテーマの人情話にボクの歌がはさまれる。越路さんの影のようなイメージです。フリートークはないけど」と説明。コンサート「星に願いを」（来年1月26～28日）では「星に関わるものを数曲歌わせていただきます」という。

　大阪での1月3公演を皮切りに、24年もスケジュールはどんどん埋まっている。「夏には（京都）南座に伺います。秋には歌舞伎座かな。おかげさまで来年1年ずっと働いています。今は2025年をどうするかという話になっています」と笑いで締めくくった。