犬塚弘さん死去 「クレージーキャッツ」7人が鬼籍に…ファン悲しみ「天国で会えたかな」

2023年10月27日 10:29

芸能

犬塚弘さん死去 「クレージーキャッツ」7人が鬼籍に…ファン悲しみ「天国で会えたかな」
犬塚弘さん Photo By スポニチ
 1960年代に人気グループ「クレージーキャッツ」の一員として活躍、俳優としても知られた犬塚弘(いぬづか・ひろし、本名弘=ひろむ)さんが27日までに死去した。94歳。東京都出身。犬塚さんの死去で、クレージーのメンバーは全員が他界し、ファンから追悼の声が上がっている。
 ジャズバンドを経て、55年にドラム奏者のハナ肇さんらと「キューバン・キャッツ」を結成。その後、クレージーキャッツと改名し、谷啓さん、植木等さんも加わった。

 「クレージー黄金作戦」などの喜劇映画のほか、テレビでもバラエティー番組「シャボン玉ホリデー」などに出演。60年代に国民的な人気を集め、演奏も得意なグループの中で犬塚さんはウッドベースを担当した。「ワンちゃん」の愛称と、とぼけたキャラクターで親しまれた。

 メンバーが単独で活動するようになって以降は、俳優として活躍。山田洋次監督の映画「馬鹿が戦車でやって来る」や「男はつらいよ」シリーズ、テレビドラマ、舞台の井上ひさし作品などに出演。ひょうひょうとしながら哀愁を醸し出す演技で味わいを添えた。

 7人組だった「クレージーキャッツ」は、1993年にハナ肇さん、1994年に石橋エータローさん、1996年に安田伸さん、2007年に植木等さん、2010年に谷啓さん、2012年に桜井センリさんが死去。犬塚弘さんが亡くなり、ファンからは「最後にご存命だったクレージーメンバーも亡くなってしまわれたか」「クレージーキャッツが全員いなくなってしまった。リアルタイムで見たことはなかったけど、やっぱ寂しいものだな」「今頃ハナさんや植木さんに遅くなったなと言ってるかもしれません」「とうとうクレージーキャッツ全員が亡くなってしまった。クレージーの映画に出てくる日本のエネルギッシュなこと」と惜しむ声が相次いだ。

この記事のフォト

【楽天】オススメアイテム