旧ジャニーズ性加害「心のケア相談室」開設期間は１年間　監修の心療内科医が明かす

　旧ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長による性加害問題で、5月末に被害者向けに設置された外部機関「心のケア相談室」を監修する元環境相で心療内科医の鴨下一郎氏が28日までに取材に応じ、同事務所側から相談室の開設期間は1年間と伝えられたと明かした。 　一方で鴨下氏は「とても1年で区切れるような簡単なことではない」との見解も示した。「被害者の中には重大なトラウマ（心的外傷）になっている人もいる。本当に深刻だ」と指摘し「きちんと診断し、病名をつけないといけない症状を抱えている人もいる」と強調した。

　「SMILE―UP.」への社名変更などが発表された2日の記者会見以降、相談件数が増加傾向にあると感じているという。「相談者たちが継続を望めば（1年を超えて）継続されることになるのではないか」とした。