橋下徹氏　ガザ戦闘、イスラエルは「自衛権の行使に当たってはルールを守らなければいけない。日本も…」

　元大阪市長で弁護士の橋下徹氏（54）が29日、フジテレビ「日曜報道　THE　PRIME」（日曜前7・30）に出演。イスラエルによるイスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザへの攻撃について言及した。 　イスラエルのネタニヤフ首相は28日夜、記者会見し、ガザに地上部隊を追加投入したと述べ、作戦が「第2段階」に移ったと表明した。ハマスによる7日のイスラエルへの奇襲攻撃から3週間となり、ネタニヤフ氏は、ハマスの破壊と人質解放を目指すとし「厳しく長い戦いになる」と訴えた。

　イスラエル軍は27日夜、ガザへの陸上部隊による越境作戦の拡大を表明し、空爆も強化している。ネタニヤフ氏は「第2の独立戦争だ」と主張、1948年のイスラエル独立戦争（第1次中東戦争）と同様に国家の存立を懸けた戦いだとの認識を強調した。

　ハマスは、200人以上の人質を拘束しているとされる。ネタニヤフ氏は、人質とイスラエルが拘束するパレスチナ人の交換の可能性について「詳細は明らかにできない」と述べるにとどめた。

　橋下氏は「ハマスの攻撃力を壊滅させるってことは、これはその通りなんでしょう。それがイスラエルの自衛権だっていうことも、まあみんなそういうことは認めているとは思うんですが、実際の自衛権の行使に当たってはルールをきちっと守らなければいけない。日本も防衛力の強化ということで今、動き出してますけども、これはある意味、強大な武器を日本の政治に与えるわけですよね」と指摘し、「そうであれば、その使い方についてはち密にやってもらわないと、国民の被害というものが本当に広がってしまう」と自身の考えを述べた。