笑福亭鶴瓶、もんたよしのりさん追悼 最後のコンサート「ものすごく声出てたんやって」

2023年10月29日 16:44

芸能

笑福亭鶴瓶、もんたよしのりさん追悼 最後のコンサート「ものすごく声出てたんやって」
落語家の笑福亭鶴瓶 Photo By スポニチ
 落語家の笑福亭鶴瓶(71)が、29日放送のニッポン放送「笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ」(日曜後4・00)に出演し、18日に大動脈解離のため死去したシンガー・ソングライターもんたよしのりさん(享年72)との思い出を語った。
 「しょっちゅうは会うてない」という間柄ながら、大阪のホテルでよくお茶を飲むなどして交流があったという。

 さだまさしもそのホテルに泊まっていたそうで、ある時、鶴瓶とさだが話していたところに、もんたさんも合流。生まれ故郷の長崎の山から飛んだという話をするさだに、鶴瓶は「ホンマには飛ばへんわな」と疑問を口にし、2人で押し問答を繰り広げたという。そんな中、口を挟んだのがもんたさんだった。「もんたは“さだは飛んだと思うわ”って。めちゃめちゃええやつ」。鶴瓶にとって、もんたさんはうそ偽りのない、まっすぐな人だったそうで、「“真実の男”にそう言われたら、飛んだ言われたら(信じてしまう)」と振り返った。

 ある時は、制作中の曲を弾き語りで聴かせてもらったという。「鶴瓶ちゃん、ええ歌できたから聞いてくれへんか?」。もんたさんが宿泊していたホテルの部屋で、弾き語りでメロディーを披露。しかし、まだ歌詞ができておらず、もんたさんが言葉にならない歌を口ずさむ様子に、鶴瓶は思わずツッコミを入れたという。「チョンワチョンワ…みたいな作り方やねん。ええ曲やけど、詞は分からへんから。“1番だけで堪忍して”言うた。2人やで?男同士、2人でホテルの部屋で。最高やった。めっちゃおかしかったわ」と懐かしそうに話した。

 その曲は82年、シングル「KOBE」として世に送り出され、ヒットした。後に鶴瓶は音楽番組で聴いたといい、「ベストテンとかでも歌ってたけど、これやと。“チョンワチョンワ”やで?」と話していた。

 この日の番組収録前には、もんたさんの妻と電話で話したという。「最後のコンサート、8月なんかものすごく元気で、ものすごく声出てたんやって。“何でそうなったんや?”って聞いたら、“今までのコンサートよりまだ声が出て、まだパワーがあった”というのよ」と明かし、突然の死を悲しんでいた。

 番組でも「KOBE」を流し、もんたさんを追悼。鶴瓶はあらためてもんたさんを「とにかく真実の、忖度もなくストレートで。俺の友達みんなそうですけど」と評し、「会うておいたらよかったわ」と残念がっていた。
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