カウアン・オカモト氏 ガーシー被告第2回公判に証人として出廷、情状求める「救われた思いが大きい」

2023年10月30日 14:24

芸能

カウアン・オカモト氏 ガーシー被告第2回公判に証人として出廷、情状求める「救われた思いが大きい」
<東谷被告公判>東京地裁を後にするカウアン・オカモト氏(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 俳優の綾野剛(41)らをYouTubeで脅迫したなどとして、暴力行為法違反(常習的脅迫)や強要、証人威迫など5つの罪に問われた元参院議員ガーシー(本名・東谷義和)被告(51)の2回目の公判が30日、東京地裁で開かれ、証人としてカウアン・オカモト氏が出廷した。
 ガーシー被告は6月4日に逮捕され、9月20日の初公判では、起訴内容について「間違いありません」と述べ謝罪。弁護側は常習性はないとして一部否認の姿勢を示した。一方、検察側は「(被告は)自己中心的で狂ってる」などという綾野の供述内容を朗読していた。

 カウアン氏は元ジャニーズJr.の歌手。ガーシー被告のYouTubeの中で、ジャニーズ事務所元社長のジャニー喜多川氏(享年87)による性加害問題を初めて訴えていた。

 ガーシー被告の情状証人として証言台に立ったカウアン氏は、理由について、SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)の故ジャニー喜多川元社長による性加害告発があったと述べた。「僕自身、去年から性加害を告発していて、ガーシーさんは日本のメディアで唯一、取り上げてくれて、真実を伝えてくれたので、勇気をもらったのでここに来た」と説明。ガーシー被告が性加害問題について企画を募集しており、そこにオカモト氏が応募することでタッグ。「忖度なく言ってくれるので影響力がある。どこのメディアも応じてくれなくて、日本の多くのメディアは切り取ったりするので不信感があったので、日本のメディアからも多くの取材依頼があったけど受けなかった」とも陳述した。

 今年3月に英BBCのドキュメンタリー番組で取り上げられ、4月に会見で性被害を受けたと主張したことで大きな注目が集まった性加害問題。カウアン氏は「ガーシーさんがいなかったらこの問題は出なかった。日本のメディアで唯一、報じてくれたガーシーさんの功績は非常に大きく、僕自身、救われた思いが大きい」と、ガーシー被告への恩を訴え、情状酌量を求めた。

 性加害問題を受け、ジャニーズ事務所は藤島ジュリー景子前社長の退任を発表し、東山紀之が新社長に就任。「SMILE-UP.」と社名を変更し、被害者救済や補償を終えた段階で廃業すると発表するなど、1962年の創業から61年にわたり掲げてきた「ジャニーズ」の看板に幕を下ろす事態に発展。この問題の発端となったのが、ガーシー被告のYouTubeチャンネル内での告白だった。カウアンはガーシー被告の動画内での告発については「すっきりしたんですよね。ずっと抱えてた部分もあったし」と感謝を述べていた。

 起訴状によると、昨年2~9月、YouTubeで綾野ら4人を脅迫したなどとしている。今年2月には、綾野ら2人の告訴状を取り下げさせようと考え、インスタグラムなどで脅したとされる。

 《経過》
 ▼2022年2月中旬 YouTubeチャンネルを開設
 ▼7月10日 参院選比例代表で初当選
 ▼12月24日 動画投稿サイトで芸能人らを脅迫するなどしたとの告訴を受け、警視庁が任意の事情聴取を要請
 ▼23年3月15日 参院本会議で除名
 ▼16日 警視庁が暴力行為法違反容疑などで逮捕状を取得
 ▼4月13日 国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配
 ▼6月4日 滞在先のアラブ首長国連邦(UAE)から帰国し、警視庁が逮捕
 ▼24日 証人威迫容疑で警視庁が再逮捕
 ▼8月30日 弁護側による3度目の保釈請求却下
 ▼9月19日 東京地裁の初公判で起訴内容について「間違いありません」と発言
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