TBS「下剋上球児」②　野球未経験も猛特訓で役作り

　弱小の高校野球部が奇跡の甲子園出場を目指す姿を描くTBS日曜劇場「下剋上球児」（日曜後9・00）野球部の監督を務めるのが俳優鈴木亮平（40）。第2話では教員免許を持っていないという衝撃の事実が明かされた。そうした主人公の心の葛藤もしっかりと描かれる。 　役柄上は高校時代に県大会準優勝をした経験者だが、鈴木は全くの未経験。このため、撮影前から野球を猛特訓してきた。役によって体重を増減させるなど毎回役作りが注目される鈴木。新井順子プロデューサーは「ビックリするほど野球が上手ですよ。今も撮影中の待ち時間もノックをしているか、ボールを投げているかのどちらか。探究心というものが凄い役者さんですね」と語る。

　撮影後に生徒役の若手俳優を食事に連れて行くなど、コミュニケーションの取り方も監督らしさにあふれる。「生徒たちはみんなで移動するんですけど、地方ロケの時に同じタイミングで終わった俳優を“僕が乗せて帰りますね”と言って一緒に帰っていた。生徒たちとの信頼関係もしっかりと築いています」。その関係性が芝居にも生きている。