北大路欣也“すごく憧れる主人公”演じて7作目がテレビ初放送「今思っていることは作品に投影できた」
2023年11月01日 10:00
芸能
東映京都撮影所で取材に応じた北大路は「すごく憧れる主人公。利他愛というか懐が深い。そういう人になってみたい」と清左衛門を理想の人物と捉えている。第7作は、ある家族や権力者の朝田家老(金田明夫)、その家族を救おうとする里江(優香)や熊太(伊東四朗)、清左衛門とさまざまな人物の思いが交差する中、信じるべきものは何かを問う、今この時代にこそ届けたい物語となっている。「内容的には非常に現代。今の世界情勢のような雰囲気が作品の中にある気がする」と説明した。
この役を演じる際に心がけているのが「自然体」だ。「もちろん力も入るし、激情することも悲しいときもあるが、自然体でそこにいられるかというのが一番。朝起きてから寝るまでそういう雰囲気を持てるようになれば」と役づくりについて語り「今思っていることは素直に作品に投影できた」と演じきった。
「僕にとっての時代劇は、原点でもあり、夢でもあり、今の思いをぶつけられる世界」という。「この作品で第7作までやらせてもらえるということは、多くのファンに支えていただいたということ。感謝の思いで、作品を通して何かメッセージを送れれば役者冥利(みょうり)に尽きます」と語った。
また、藤沢周平の傑作と名高い「約束」が初映像化を迎える。江戸の町でひたむきに生きる男女の究極のラブストーリー。監督・脚本は「北の国から」の杉田成道監督(80)で、映像美が堪能できる。片岡千之助(23)が時代劇初主演で、北香那(26)、望海風斗(40)、風吹ジュン(71)、橋爪功(82)らが出演。「時代劇専門チャンネル」で来年2月にテレビ初放送となる。