玉川徹氏 日大“薬物事件”対応で私見「最大の敗因は、沢田さんという元検事が副学長にいたこと」
2023年11月01日 12:34
芸能
林理事長は、第三者委員会の会見を受け「調査報告書でご指摘を受けた全ての事項を真摯(しんし)に受け止め、社会から信頼され、社会に広く貢献できる存在であり続ける教育機関として再起できるよう誠心誠意努力してまいります」とのコメントを発表した。
報告書によると、林氏がアメフト部員による大麻使用の疑いや所持品から大麻のようなものが発見されたと報告を受けたのは、7月13日。この報告は、沢田氏から「別件のついで」で知らされたという。大麻とみられるものを保管していることについても、林氏は「特段そのことを問題視せず、危機管理総括責任者と共有することはなく、理事会および監事会にも報告せず」と認識の甘さを露呈した。
第三者委は、沢田副学長が薬物をみられる植物片を、すぐに警察に届けなかった判断などについて「世の中の常識からは乖離した、独自の判断基準の下で得られた情報を、自己に都合よく歪曲」とした。
玉川氏は「なんらかの不祥事があった時に、大学として、法人としての毀損(きそん)を最小化するというのが執行部のミッションだと思うんですよね。それに完全に失敗しましたよね。単なる不祥事があっただけじゃなくて、この大学の対応自体が大学の信用を毀損してしまったと。その最大の敗因はなんだということを振り返ってみると、やはり沢田さんという元検事が副学長にいたと、執行部にいたということだったということになるんじゃないですかね」と自身の考えを話した。
そして、「不祥事だけで信用は棄損されているんですよ、その時点で。大事なのは、それ以上に棄損させないこと。そのために危機管理というのは、あったことをすべて明らかにして、なぜそういうことが起きたのかってことを考えて、今後、起きないためにもこういうことをするということを言うということが基本になってますよね、民間企業では」と指摘していた。