【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第41話 手練手管、二枚舌…“魔女”の野望 治部躍る

2023年11月05日 17:30

芸能

【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第41話 手練手管、二枚舌…“魔女”の野望 治部躍る
イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「どうする家康」第41話大河絵 手練手管、二枚舌…“魔女”の野望 治部躍る Photo By スポニチ
 嵐の松本潤(40)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は5日、第42話が放送される。
 昨年の三谷幸喜氏脚本「鎌倉殿の13人」のイメージイラスト全48話分と3枚の“大河絵巻”を描いたイラストレーター石井道子氏。“大河絵”“鎌倉絵”“殿絵”と人気を博した。大河ドラマ62作目となる「どうする家康」でも、前作「鎌倉殿の13人」に負けず劣らない“クセ強”キャラたちを石井氏が描いていく。

 先週の第41話は「逆襲の三成」。徳川家康(松本潤)の決断により、石田三成(中村七之助)は近江・佐和山城に隠居。大坂城・西ノ丸に入り、政治を意のままに行う家康は周囲から天下人と称されていた。茶々(北川景子)は苦々しい。ある時、会津の上杉景勝(津田寛治)に謀反の噂が広がる。家康は天下泰平のため、茶々から上杉征伐に向かうべきだと諭されるが、大坂を離れることに一抹の不安。留守を鳥居元忠(彦右衛門)(音尾琢真)に預けることに…という展開だった。

 「また世が乱れでもしたら、心配なことよ…」

 憂う茶々の言葉と、家康の政治を糾弾する“直江状”に家康は会津攻めを決断。茶々から黄金2万両と兵糧2万石を授けられた。上方を元忠に託し、会津若松城へ進軍を開始した。その裏で…。

 大谷吉継(刑部)(忍成修吾)が佐和山城を訪ねると、「大一大万大吉(だいいち・だいまん・だいきち)」の家紋が入った具足をまとった三成の姿。吉継の「やめておけ」「内府殿は、お主を買っておる」に、三成は「今しかない」「徳川殿のことは、当代一の優れた大将だと思うておる。だが、信じてはおらん」「刑部!正しき道に戻そう!」。床下からは、大老たちを味方につけるための金塊。吉継は「どこから出た。まさか、大坂」。ほくそ笑む茶々。三成は吉継の茶を飲み干し「伝染して治る病なら、私に伝染せ!」。三成、挙兵。総大将は毛利輝元(吹越満)。「逆賊、徳川家康を、成敗いたす!」。茶々は三成たちと盃を交わし、叩きつけた。

 「わしは逆臣に仕立てられたか」。家臣団が事態の把握に努める中、茶々からの書状。

 「治部が勝手なことをしている。怖くてたまらないから、何とかしてほしい」

 茶々は三成の背後から冷ややかな視線――。茶々の策略を見抜いたのか、家康は笑い、そして…。

 ネット上でも「あのお市様とは思えない…」「見事な二枚舌」「悪女というより魔女か」「背後で操るさまが表情に…凄い」「手練手管の限りを尽くす茶々の執念、怖すぎる」と北川茶々の怪演に大きな反響。

 天下分け目から関ケ原へ。緊迫の世を陰で“操る”ラスボス・茶々の妖しく、凍りつくような視線と、愚直な三成を石井さんが描く。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでは昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に続いて2度目の大河絵連載。
【楽天】オススメアイテム