「どうする家康」彦殿・音尾琢真 松潤家康は「本当によく泣く(笑)感情がピュア」前回“今生の別れ”裏側
2023年11月05日 20:45
芸能
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<※以下、ネタバレ有>
「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどの古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となった。
第42話は「天下分け目」。徳川家康(松本潤)が上杉征伐に向かう中、石田三成(中村七之助)挙兵の報が届く。「小山評定」。西国大名の多くが三成に付く中、家康は天下分け目の戦に臨むため、西へ戻ると宣言。徳川秀忠(森崎ウィン)に真田昌幸(佐藤浩市)攻略を託し、江戸に戻ると各国大名に応援を働き掛ける。一方、千代(古川琴音)とともに伏見城を守る鳥居元忠(音尾琢真)は三成の大軍に囲まれ、最期の時を迎える…という展開。
天下分け目の「関ヶ原の戦い」の前哨戦「伏見城の戦い」(慶長5年、1600年)が描かれ、元忠は千代とともに討ち死に。血痕が残る伏見城の床板は、京・養源院などの天井にして供養。「血天井」と呼ばれる。
前回の第41話(10月29日)、家康は伏見城の留守を最も信頼の置ける元忠に託した。
「挙兵してえ奴はすりゃええと思うております。殿を困らせる奴は、このわしが、みんなねじ伏せてやります。わしは平八郎や直政のように腕が立つわけでもねえし、小平太や正信のように知恵が働くわけでもねえ。だが、殿への忠義の心は、誰にも負けん。殿のためならこんな命、いつでも投げ捨てますわい。上方は、徳川一の忠臣、この鳥居元忠が、お守りいたしまする」
仕えて50年。2人は涙を禁じ得ない。
――第41話(10月29日)、“今生の別れ”のシーン
事前に台本を読んでいる時点では、お互い涙する場面なのかなと想像はしつつも、泣けるのかな…一気にそこまで行けるのかな…と1人で考えていました。でも、殿とあらかじめ読み合わせをして、目を見た時、「これは泣けるな」とすぐに分かりました。殿にもそう伝えると「オレもヤバい。泣く場面のもっと前から泣きそうで、どうしよう」と言っていまして(笑)。戦のない太平の世を成し遂げるまでは涙の別れはしない、という思いでやっていたと思いますが、すぐ泣きたくなっちゃうらしいので。あの撮影の間、殿も泣かないように頑張っていたそうです。
この作品を振り返ると、あらためて殿って本当によく泣くなと思います(笑)。お芝居の中ですけど、松本潤という人は感情がピュアで、よく泣けるというか。ストーリーの中にすっと入って涙を流される方で、いつも凄いなと思っていました。それがこのシーンでも、表れていたと思います。
単純に台詞と台詞をぶつけ合うのではなく、役としての気持ちと気持ちの交換がきちんとできる人なんだなと思っていました。
次回は第43話「関ヶ原の戦い」(11月12日)が放送される。