神木隆之介 役者辞めようとした過去「怖くてたまらない」 はねのけた救いの一言「すごく楽になりました」

2023年11月06日 13:54

芸能

神木隆之介 役者辞めようとした過去「怖くてたまらない」 はねのけた救いの一言「すごく楽になりました」
神木隆之介 Photo By スポニチ
 俳優の神木隆之介(30)が6日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演した。役者を続けるか迷った過去を明かした。
 多くの作品に出演し、順風満帆に見える俳優人生だが、25歳の時、役者を続けるか心底悩んだ。

 「悩みましたねえ。高校卒業した時、学生と仕事の2足のわらじではなくなって、仕事一本で役者で頑張っていきたいっていう思いはあったんです。でも、ある日、23、4歳くらいの時だったと思うんですが、映画で主演させていただいたことがあって。映画に入る前に、『ヒットさせなきゃいけない』と。役者を辞める覚悟でやりなねと言われたことがありまして」とプレッシャーを一身に背負い込んでしまったという。

 作品がヒットするか否かは「自分の中では、運とか時代の流れとかもあったりするのかなと思っていたんです。主演とか出させてもらうのは、いろんな人の人生を背負っていることでもあるんだなって。もちろんそれはそうだと思うんですが、だとしたらそれでヒットしなかったり、失敗したら、終わりなんじゃないかって思ってしまった」と他人の人生もかかっていることに足がすくんだ。「自分は役者しか体験したことがないから、この仕事を辞めて他で働くという考えすらなかった。会社に勤めたこともなければ、バイトもしたことがない。それで自分を徐々に変に追い込んでいくみたいな感じになってしまって」。

 そんな時、母と会うことがあり「どうしたの?って言われて。暗い顔してたわけじゃないんですけど、さすが母というか。なんかおかしかったんでしょうね。実はこんな思いなんだよねって。今後失敗を恐れて、ずっとこの先何十年も仕事をやっていくのが怖くてたまらない。でも失敗を恐れていたら、何も挑戦できない。挑戦したい時にできない、逃げ場がないとか、そういう恐怖の中で生きていかなきゃいけないのは全然楽しくなさそうでどうしたらいいんだろうって」と打ち明けた。

 すると、母はかつて神木が生後まもなく大病し、奇跡的に助かった命であることを踏まえて「私はあなたを息子として見ている。元々は私が生きている証を作りたいと思ってこの業界に入れたけれど、もうその願いはかなっていると。決して、この業界にいるから息子を愛してるというわけじゃない。息子として愛している。私の願いは、一人の息子として、楽しく笑顔で生きていれば、職業関係なくそれで十分。それが私の一番の幸せって」と答えたという。

 神木は「これがすごい救いになったんです」と回想。「作品に出たら喜んでくれたり、(役者)だから喜んでくれているのかなって思う部分もあったんですけれど。それがスッと軽くなって。そこから、今はそこまで辞めるつもりはないですけど、辞めても母は悲しまないんだって思ってからすごく楽になりました」と振り返った。

 黙って聞き入っていた司会の黒柳徹子は「役者のあなたではなく、自分の息子であるあなたであればいいとおっしゃったのね。随分気が楽になったでしょう」とうなずいた。
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