江口のりこ、中条あやみ 関西弁バトル 能天気な父・鶴瓶と兵庫・尼崎を舞台に

2023年11月08日 07:00

芸能

江口のりこ、中条あやみ 関西弁バトル 能天気な父・鶴瓶と兵庫・尼崎を舞台に
映画「あまろっく」に出演する(左から)笑福亭鶴瓶、江口のりこ、中条あやみ Photo By 提供写真
 女優の江口のりこ(43)と中条あやみ(26)が映画「あまろっく」(監督中村和宏)にダブル主演する。兵庫・尼崎を舞台にした喜劇で、笑福亭鶴瓶(71)を含め、関西出身の3人家族が笑って泣かせる物語。来年4月12日に兵庫県で先行公開、同19日に全国公開される。
 39歳の独身娘(江口)、65歳の能天気な父(鶴瓶)、20歳の父の再婚相手(中条)という一風変わった3人家族のコメディー。娘は理不尽なリストラに遭い、実家で暮らす高学歴のニート。町工場を経営する父は早くに妻を亡くしたが、市役所勤務の20歳の女性と突然再婚。想定外の共同生活が始まる。

 舞台が尼崎のため、製作側は関西出身の役者にオファーした。江口は兵庫、中条と鶴瓶は大阪出身。製作側は「優秀だけど不器用でクセのある役を江口さん、明るく真っすぐな役を中条さん。このお二人なら役柄にピッタリ」と説明。一方、父は台本の段階から鶴瓶に当て書きされた。

 関西弁で展開される小気味よい会話劇。娘は母のように接する義母に「この小娘が!」と反発するも、再婚相手はめげずに距離を縮めようとする。困難を乗り越えて、少しずつ絆が生まれていく。中条が関西弁で明るく振る舞う姿は新鮮だ。

 すでに撮影は終了。江口は「鶴瓶さんと中条さんと家族として過ごせた日々は、とても温かく素敵な時間でした」と振り返り、中条は「どんな人間だろうが同じ家で過ごす以上、一つになろうとする思いやりやちょっとした努力が必要なことが、複雑で面白いものなのかなと、撮りながら改めて考えていました」と語った。

 中条と45歳差の夫婦を演じた鶴瓶は「(45歳差夫婦の)加藤茶さんの例もあるので、違和感はなかったです」と感想。「それにしても、8年もニートをしてるこんな娘がおったら嫌やわ。けど、働けとは言わん。やっぱり娘が可愛いんやろうなあ」と笑った。(伊藤 尚平)
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