旧ジャニーズ逆風の中　中島健人に主演作が次々舞い込むワケ

　Sexy　Zoneの中島健人が来年1月期のフジテレビ系ドラマ「リビングの松永さん」（火曜後11・00）に主演する。SMILE―UP.（旧ジャニーズ事務所）が性加害問題に揺れる中での起用となった。原作は岩下慶子氏の同名漫画。シェアハウスを舞台にした、恋に不器用なグラフィックデザイナーと女子高生のラブコメディー。中島は「自分としても、本当に久々のラブストーリーで、視聴者の方をキュンとさせるのが非常に楽しみです」と意気込んでいる。 　事務所に逆風が吹く中でのドラマ主演。テレビ局関係者は「中島さんは王子様キャラで、視聴者をキュンキュンさせるスキルにたけている」と指摘。人気漫画のキャラクターには熱烈な読者が付いている。「キャラクターがイケメンであればあるほど読者の期待値も高い。その思いに応えるためにも、正統派イケメンがそろう旧ジャニーズ事務所のタレントは欠かせない」（同関係者）という。

　旧ジャニーズ勢はもともと演技力には定評がある。その中でも中島は公開中の映画「おまえの罪を自白しろ」など社会派作品で印象に強く残る演技をみせ、評価は右肩上がり。映画関係者は「プロ意識がとても高く、現場としても安心して主役を任せることができる」と話す。今作は本人にとっても、いつもよりさらに力の入る作品になる。グループは先月、改名を発表。12月の三大ドームツアー以降に行うとしており、新生“Sexy　Zone”のメンバーで一発目の作品となることが考えられるからだ。

　NHKやテレビ東京は同事務所の所属タレントについて、新規契約の見送りを公言。CM放送も見直しが相次いでいる。「新会社の詳細が見えない中でも、制作サイドが使いたいと思わせる中島さんの存在感は凄い」と制作会社関係者。プロデューサーの萩原崇氏は「堅物で一本気という、新たな魅力の中島健人さんと、失敗ばかりでもめげない猪突（ちょとつ）猛進な高橋ひかるさんの、年の差ラブストーリーを楽しみにしていてください」と呼びかけている。