新潮社“名物部長”が悪質なフェイク画像・動画に早急な法整備訴え「誰が被害に遭ってもおかしくない」

2023年11月09日 20:11

芸能

新潮社“名物部長”が悪質なフェイク画像・動画に早急な法整備訴え「誰が被害に遭ってもおかしくない」
中瀬ゆかり氏 Photo By スポニチ
 新潮社出版部の“名物部長”中瀬ゆかり氏(59)が9日、木曜コメンテーターを務めるTOKYO MX「5時に夢中!」(月~金曜後5・00)に生出演。生成AIを使った悪質なフェイク画像やフェイク動画に関して早急な法整備を訴えた。
 番組で、岸田文雄首相が性的な発言をしているフェイク動画がネット上に広がり、問題となっている件を取り上げた際だった。

 生成AIの出現で、すでに以前あったディープフェイクよりも本物か偽物かの区別がつきにくくなっていることもあり、中瀬氏は著名人、一般人問わず「誰が被害に遭ってもおかしくない」と断言。

 今回の岸田首相のフェイク動画は「下ネタ言ってるみたいなヤツで。内容であれ(本物じゃないと分かる)だったけど」としたうえで「たとえばこれがもっと世界情勢に関わるような発言をしているとか、犯罪行為をしているような動画を作られたりした時、それがネット上に広まって(あとから)実はフェイクでしたってなっても全部回収するのって難しいから」と指摘した。

 そして、「やっぱりね、こういうことがあった時に先、先を読んで。何か、誰かの大きな被害があってからいつも法律って(あとから)ついていっている感じがするんですけど、もう先回りして。必ずそうなっていくんで」と早急な法整備を求めた。

 その一方で、「これ、ホワイト利用もできるわけでしょ。亡くなったうちの父ちゃんの動画とかもそんなにたくさんないんですけど、彼が麻雀の番組に出てたやつが何本かあるんですよ。声もそこで取れるから。それでいま父ちゃんに“おぉ、久しぶりやな。ペコまる元気だったか?”とか言わせたりとかするやつを作ってもらったら、私もう爆泣きして、それを何度も見ると思うんですよね。亡くなった人に聞けなかった一言を聞かせてもらうみたいなことがサービスとしてできたりすると、私、絶対作ってもらおうと思う。会話できるとか」と生成AIへの切なる思いも。

 そして、「そういうホワイト利用はやってほしいんだけど、でもこれって必ずホワイトだけで済まなくて。裏でいくらでもブラックなものが出てきて…」と続けた。

 中瀬氏は事実婚の相手だった作家の白川道氏(享年69)が2015年4月に大動脈瘤破裂で急死し、突然の別れとなった経験がある。
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